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2004 年度 実績報告書

小児がんサバイバーと家族における晩期障害の実態と学際的介入プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 16390635
研究種目

基盤研究(B)

研究機関東京大学

研究代表者

上別府 圭子  東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (70337856)

研究分担者 星 順隆  東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (20057011)
井田 孔明  東京大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (60313128)
滝田 順子  東京大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (00359621)
尾関 志保  東京大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (20361462)
キーワード小児がん / サバイバー / 晩期障害 / 心的外傷後ストレス症状 / 同胞 / 悲哀の仕事 / 対処行動 / PedsQL^<TM>
研究概要

小児がんサバイバー本人や家族の心理社会的晩期障害やQOLの実態を明らかにする研究の一部として、以下、3本の研究を実施した。
1.前年度より進行中であった「同胞を小児がんで亡くした青年の悲哀の仕事」に関する質的研究を続行した。母親との心理的距離により、死別した同胞をいかに定位できるかが決定し、死別した同胞を「超自我」として定位できている者は情緒的に安定していたという結果を得た。
2.「小児がん治療中の患児と家族が症状に対して用いる対処方法に関する研究」:小児がん治療(化学療法)中の副作用症状にまつわる体験は、小児がんサバイバーにおける心的外傷後ストレス症状(PTSS)などの心理社会的晩期障害との関連も推測される。小児がん治療の副作用症状に関する患児と家族の体験や対処方法については、わが国において先行研究が乏しいため、これらを記述的に明らかにする質的研究を計画。研究計画については、本学医学部倫理委員会にて承認され、入院中の患児および家族を対象とした観察調査を実施中である。
3.「小児健康関連Quality of Life測定尺度Pediatric Quality of Life Inventory Generic Core Scales 4.0(以下PedsQL^<TM>:アメリカVarni JW開発)の日本語版開発」:原著者の許可を得て、開発中。第1相:順翻訳、第2相:逆翻訳、第3相:プレテストのうち、現在第1相の過程。順翻訳は、日本人訳者2名(専門の翻訳家および、小児科看護師歴10年でアメリカ在住歴2年半のバイリンガル)により別個に訳を作成。開発責任者(研究代表者)、調査者、翻訳家の合議により2つの訳を一本化した。規定の方法にのっとり、第2相、第3相を実施予定。ここで開発されたPedsQL^<TM>を今後の調査に使用する。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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