研究課題/領域番号 |
16390636
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
千葉 由美 東京医科歯科大学, 大学院・保健衛生学研究科, 助教 (10313256)
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研究分担者 |
山脇 正永 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 准教授 (30302855)
植松 宏 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (80100957)
森田 定雄 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 准教授 (20202426)
戸原 玄 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教 (00396954)
田高 悦子 横浜市立大学, 医学部看護学科, 教授 (30333727)
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キーワード | 摂食・嚥下障害 / 包括的医療・看護 / 標準化 / 臨床評価 / 安全性 / 基準作成 / 介入プロトコール / VF (Videofluorography) |
研究概要 |
包括的医療・看護を行なう際に必要な基礎統計の分析を進めながら、介入調査に用いるツールパッケージの内容構成の検討と準備を開始した。全国横断調査による統計によると、回答者は病院、訪問看護事業所では9割以上が看護師であったが、施設では看護師は58%程度、介護福祉士は約1割含まれていた。前回調査より時間が経過していたので、2次のプレ調査を実施した。対象施設は先の全国調査の回答者であったが、「摂食・嚥下への介入・関心」「介入・予防調査への参加」について9割以上に肯定的回答が見られ、依然として関心の高さが見られた。また、調査用パッケージには、(1)スタッフの力量評価、(2)視聴覚媒体、(3)使用検査グッズ(標準化テスト)]などが入る予定であるが、(1)(3)ともにoutcome指標に用いられることから、(3)に含まれる咳テスト法についての数量的な判断基準を検証した。1%クエン酸ナトリウム溶液を超音波式ネブライザで噴霧し、口呼吸をしてもらい1分間で咳が5回以上でた時点で陰性(正常)と判断し吸入を中止という基準で、咳の回数が1分間で4回以下のとき陽性と判定した(in press)。全患者にVideofluorographyあるいはVideoendoscopyを実施し、不顕性誤嚥の有無、誤嚥量を確認し、少量の誤嚥で不顕性誤嚥とした場合、感度、特異度、有効度とも高い値が示され、スクリーニングに使用できることが示された。このスクリーニングは、臨床的に有効で、内視鏡などのような特殊な医療機器を用いていないため比較的簡便に応用させることが可能と考えた。また、有識者らの意見をもとに所定の手続きを踏み咽頭期機能の向上を考慮した「がるぷトレーニング」を作成した。パッケージの中に不可欠なものであったことから優先的に作業を行なった。
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