研究課題/領域番号 |
16390639
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
雄西 智恵美 徳島大学, 医学部, 教授 (00134354)
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研究分担者 |
今井 芳枝 徳島大学, 医学部, 助教 (10423419)
川西 千恵美 徳島大学, 医学部, 教授 (40161335)
佐藤 正美 東海大学, 健康科学部, 准教授 (60279833)
高橋 奈津子 東海大学, 健康科学部, 講師 (10328180)
藤村 龍子 国際医療福祉大学, 小田原保健医療学部, 教授 (90070763)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2007
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キーワード | 乳がん患者 / 情報ニード / 情報探求行動 / セルフケア / がん看護 / 情報提供 |
研究概要 |
本研究は、乳がん患者が治療に納得し主体的な療養行動を支援するために、"乳がん患者に対する情報提供を中心としたセルフケア支援プログラム"を開発することを目的とした。 我々が行った初期治療過程にある乳がん患者および外来化学療法を受けている乳がん患者の情報ニードと情報探求行動の実態調査をもとに、本プログラムは以下の要素で構成した:つまり、(1)チーム医療を基本的スタンスとし、チームでの合意と協働で進める。(2)患者の情報ニードを踏まえたFace to faceの情報提供を重要視する。(3)患者がいつでも、必要としたときに、簡便に使用できる電子媒体およびリーフレットを活用できるようにする。 本プログラム全体の情報提供の目標は、治療への意思決定と納得の援助、治療に取り組む内的エネルギー支援、および療養生活を組み込んだ日常生活の支援である。直接的な情報提供は、がんの診断時期、治療方法の選択時期、および補助療法中の時期に患者の情報ニードを視野におき実施する。情報提供のためのCDおよびリーフレットは、以下の様式を備えたものにした:具体的な情報を伝えるために文字情報だけでなく画像や動画情報を使用、乳がんに関する他の団体や組織にアクセスできる。また、情報内容は以下のもので構成した;つまり乳がんの基礎知識、検査・治療方法、乳がんの予防と早期発見(自己検診方法)、ストレス対処方法、など。 本プログラムの効果についての検証結果を待たなければならないが、本プログラムは、情報提供を単ある知識やデータの伝達でなく、現実と治療への納得、医療者との信頼関係の確立、およびがんサバイバーとして生き抜くファイティングスピリットをケアすることにつながるケアプログラムとして意義があると考える。また、情報提供の質と提供方法を検討した本プログラムは、医療者主体ではなく患者の主導権が重要視される今日においてがん患者に対する重要なアプローチ視点であるといえる。
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