研究課題/領域番号 |
16390640
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研究機関 | 福井県立大学 |
研究代表者 |
交野 好子 福井県立大学, 大学院・看護福祉学研究科, 教授 (20172942)
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研究分担者 |
住本 和博 川崎市立看護短期大学, 教授 (30126817)
金山 尚裕 浜松医科大学, 医学部, 教授 (70204550)
大川 洋子 福井県立大学, 看護福祉学部, 講師 (20194087)
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キーワード | 仮想現実(Virtual Reality) / 異常分娩 / 医療技術モデル / 三次元空間 / 教育教材 |
研究概要 |
本研究の目的は3D(三次元)の仮想現実(VR)の手法を用い、異常分娩や分娩難易度の高いモデル・医療技術モデルを開発することである。昨年度は異常分娩・分娩難易度の高いモデルと異常分娩医療技術モデルについて3D(3次元)とアニメーションなどによるシミュレーションのソフトウェアの制作作業を行った。 本年度の実績は以下に示す通りである。 1)異常分娩と医療技術シミュレーションモデル全てのソフトウェア化とDVDによる検証作業の完了 昨年度から積み残していた会陰裂傷と会陰縫合術のモデルのソフトウェア化を行い、予定していたモデルを全て3D・CG・CGアニメーション、静止画・動画、インタラクティブコンテンツを完了した。また、パソコン上の作業環境・グラフィック機能などの調整を行った。 2)各モデルの解説内容を検討 異常分娩や医療技術の母体内現象や分娩介助のイメージ化を実現するために3Dを用いたグラフィック機能だけでなく、各モデルの詳細な説明をするための内容を検討した。 3)各モデルによる活用効果を検証するための調査票の作成 (1)調査目的 3DのVRシミュレーションによる異常妊娠・分娩の母体内現象イメージと医療技術の理解度について、医学教育、助産学・看護学教育への教育教材としての効果、ならびに医師によるインフォームド・コンセントへの有用性について検証する。 (2)調査対象 医学生・助産師学生・看護学生・医師を対象とする。 (3)調査方法 DVDによる視聴を行い、各モデルの仮想現実のイメージ化の評価を行う。主な調査内容は、属性、異常分娩症例と医療技術モデル毎にイメージができたか否かを4段階評価、学習効果、理解のしやすさや使いやすさ等についてである。また、患者に対しては、インフォームド・コンセント時に使用し、説明のしやすさとその効果、その他活用状況や問題点などである。
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