研究課題
周手術期患者への医療情報システムを構築するため、患者および看護師に質問紙調査を行った。(1)食生活の変化を伴う手術(胃がん、大腸がん)、活動量の変化を伴う手術(肺がん)、容貌の変化を伴う手術(乳がん)を受けた外来診療部門に通院する患者を対象に、患者が得た医療情報と問題点、期待する周手術期医療情報システムについて、平成16年度の面接調査結果に基づき構成的質問紙を作成し郵送法による質問紙調査を平成16年度に引き続き行った。回収率は、胃がん患者66.4%、大腸がん患者69.0%、乳がん患者74.5%、肺がん患者74.2%であった。胃がん、大腸がん、乳がん、肺がん患者ごとに、それぞれ記述統計および因子分析、分散分析などの多変量解析を行い、それぞれの患者群ごとに周手術期に得た医療情報と問題点、および期待する医療情報システムを明らかにした。(2)胃がん、大腸がん、乳がん、肺がん患者の看護を担当している看護師を対象に、患者に提供している医療情報と現在の課題、期待する医療情報システムについて、平成16年度の面接調査結果に基づき構成的質問紙を作成し、郵送法による質問紙調査を平成16年度に引き続き行った。回収率は、66.7%であった。平成16年度の面接調査の結果および平成17年度の質問紙調査の結果に加え、さらに米国MDアンダーソンキャンサーセンターでヒヤリングした患者教育内容や患者教育システムの状況を参考にし、電話相談を開始し、パンフレットおよびウェブサイトなどのオンディマンドな周手術期医療情報システムの原稿案を作成中である。
すべて 2006
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消化器外科NURSING 11巻・4号
ページ: 432-437