研究課題
研究協力の得られた医療施設の外来に来院したまたは入院した手術予定の術前患者にパンフレットを配布した。対象者は、胃がん患者25名大腸がん患者10名肺がん患者20名であった。術前術後に患者に実際にパンレットを使用してもらい、対象患者が退院する前に入院病棟でパンフレットの評価についての質問紙を配布し郵送で回収した。回答のあった対象者数は、胃がん患者4名、大腸がん患者5名、肺がん患者4名、計13名であった。パンフレットはどの内容もほぼ大いに参考になったまたは参考になったという回答が多く、術前にパンフレットを参考にした患者が多かった。また、医療施設が運営している術前・術後の乳がんの患者会会員全員200名に配布し、郵送でパンフレットの評価アンケートを回収した。返送されたアンケートの乳がん患者の対象者数は、10名であった。対象者に術後患者が多く、術後に活用しまあまあ参考になったと回答した患者が多かった。患者の評価および看護師・医師の意見を加え、周手術期医療情報内容を修正した。施設の協力が得られた周手術期肺がん患者10名に対して、周手術期医療情報を用いた術前オリエンテーションプログラムを作成し面接調査および質問紙調査により評価した。プログラム参加前後で比較すると、参加後に手術を乗り越えられるものとして捉え、手術に対する対処方法に前向きな気持ちが持て、手術後の見通しが持てるようになり自己効力感が向上していた。胃がん、大腸がん、乳がん、肺がん患者を対象に修正したパンフレット内容でwebページを作し、大阪府立大学看護学研究科療養学習支援センター手術のお悩み相談のホームページで公開した。
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大阪府立大学看護学部紀要 14
ページ: 25-32
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