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2004 年度 実績報告書

独居高齢者の入院生活を回避する戦略と外来看護に導入するナラティブ・ケアの効果

研究課題

研究課題/領域番号 16390646
研究種目

基盤研究(B)

研究機関筑波大学

研究代表者

松田 ひとみ  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (80173847)

研究分担者 橋爪 祐美  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 助教授 (40303284)
増田 元香  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (60284642)
田宮 菜奈子  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (20236748)
キーワード外来看護とナラティブ・ケア / 高齢者の語りの意味 / 外来患者満足度 / 看護師の心理的支援
研究概要

今年度は、外来通院中の高齢者を対象にした面接調査と外来看護体制に関する実態調査を行った。面接は外来待合時間と診療終了時に実施した。特に診療に関連した疲労感に配慮し、主訴や身体的な状態を確認した上で心身に負担が少ない状態で面接調査を開始した。質問は現在の暮らし方と健康上の不安および過去の印象的なできごとと語ることの意味等を中心に実施した。対象者は一人暮らし女性3人、家族と同居3人であり、年齢は76から82歳であった。面接所要時間はひとりに対して30〜60分であり、同一対象者に3回の面接を行った。病状に関連した話題から、次第に健康に暮らすための工夫や家族との関係などの個別性が表現されるようになった。データを質的に分析しラフなコーディングをした結果、「心身機能の衰退とリスクの認識」、「健康意欲」、「過去の苦労話と自負心」、「家族との関係と自分の役割」、「他者から受ける世話の量」、「他者から寄せられる関心の量」、「自分の人生を語りたい」、「死を準備する」、「死を語りたい」が集積された。
外来看護体制については、総合病院を対象に「外来患者満足度」に関する予備調査を実施した。この病院には看護相談室などの看護の役割を特徴づける部門はないが、看護師に対する評判が比較的良好であったために選定した。質問票は、今中らによって質問内容の信頼性、妥当性が検討された質問項目と、厚生労働省による患者アンケート例および田久によるアンケート項目等を参考に作成した。調査は7月の3日間で外来を受診した高齢患者のうち100人に対して実施した。質問票は即日回収し、有効回答数は86人で回収率は86%であった。統計処理はSPSS11.0を用いてLikertのスケール法の順序尺度で行った。今中らによる病院機能の評価項目(35項目)、独自に加えた看護師の項目(6項目)、待ち時間に関する項目(3項目)を主因子法で解析し、因子軸の回転(Varimax法)を説明しやすい因子負荷量を得るために行い、固有値1.0以上の負荷を示した因子を抽出した。因子ごとに因子負荷量の絶対値が0.4以上の項目を選び、それらの項目点数の重み付けをすべて1とした。また、満足度、継続受診意志と受療推薦度について、重回帰分析を行った。その結果、主因子法によって、9個の因子が抽出された(累積寄与率68.1%)。各因子間のCronbachのα係数はすべて0.7以上の高値を示した。各因子は「看護師の心理的支援」、「医師と看護師の技能と説明」、「一般職員、事務の対応」、「巷間の評判」、「建物内の快適性」、「医師の専心と思いやり」、「待ち時間とアクセス」、「医療効果の自覚」と「費用」と命名した。「看護師の心理的支援」は、病院に対する「満足度」、「継続受診意志」に大きく影響を及ぼすことが示され、外来における看護師の役割の重要性が示唆された。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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