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2004 年度 実績報告書

地域と学校の人材活用による児童生徒の心の健康づくりプログラムの開発と評価

研究課題

研究課題/領域番号 16390649
研究種目

基盤研究(B)

研究機関大阪大学

研究代表者

荒木田 美香子  大阪大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (50303558)

研究分担者 中野 照代  聖隷クリストファー大学, 看護学部, 教授 (80288406)
永井 道子  浜松医科大学, 医学部, 講師 (80293629)
飯田 澄美子  聖隷クリストファー大学, 看護学部, 教授 (80070671)
堀 妙子  浜松医科大学, 医学部, 講師 (40303557)
福永 博文  聖隷クリストファー大学, 看護学部, 教授 (30350911)
キーワードメンタルヘルス / 家庭内相互作用 / 自尊感情 / 共感性 / 保護者 / 小中学生
研究概要

メンタルヘルス教育のコンテンツ開発のため、小・中学生の親を対象に、参加を希望した親(女性46名、男性1名)及び観察者として養護教諭3名の参加を得て、2004年8月に心理教育的介入を行い、介入の前後で評価尺度の数値を比較することにより、効果を検証した。その結果、精神健康度、身体的症状及びうつ傾向が有意に改善し、自尊感情は有意に上昇した。また、子どもの成長に関する満足度及び理解度は、有意に高くなっており、子どもの気持ちを今以上に理解したいとより強く思うようになる傾向があった。
また、子どものメンタルヘルスを考える場合に、学校内での相互作用と共に家庭内の相互作用を考える必要がある。そこで健康情報の家庭内相互作用が生じる要因を検討することを目的に、小学生に健康教育を行い、4〜6年生の男女児童305名とその保護者を対象に、学校での健康教育に関する情報が子供から家庭に伝わった程度を把握するとともに、伝達過程に影響する要因を子供側と家庭側から検討した。平成16年9月に質問紙調査を実施した。家庭で子どもから健康教育での情報を伝達されたと回答した保護者は39%であり、子どもから家庭に健康教育に関する情報が伝えられた相手はおもに母親であった。保護者が子どもから情報を認知する要因として自尊感、健康認識、家族関係、家族と過ごす時間、家庭側の要因として、ストレス、養育態度、健康意識、家族関係、子供と過ごす時間が情報伝達に影響しており、これらが家庭内相互作用をおこし、子供から家庭への影響があることが示唆された。家族間の相互作用を引き出すには、子供に自尊感を高めるような教育、また保健行動に結び付けていけるようなセルフケア能力をのばしていく健康教育が重要であると考えられる。
さらに、子どもの精神健康度を測定する質問項目を選択するためプレテストを行い、全体的健康感、自尊感情、共感性を主とした26項目を抽出した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 小・中学生の親を対象にした心理教育的介入の効果2005

    • 著者名/発表者名
      永井道子, 荒木田美香子
    • 雑誌名

      日本保健福祉学会誌 (in printing)(印刷中)

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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