研究課題/領域番号 |
16390655
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
村井 貞子 東邦大学, 医学部, 教授 (20057623)
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研究分担者 |
美ノ谷 新子 東邦大学, 医学部, 助教授 (20299986)
峯川 美弥子 東邦大学, 医学部, 助手 (90366500)
山口 綾子 東邦大学, 医学部, 助手 (10366502)
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キーワード | 在宅医療 / 易感染者 / 感染予防対策 / 感染予防教育 / 危機管理システム |
研究概要 |
1.全国の訪問看護ステーションにおける在宅感染予防に関する調査:2005年3月中の訪問看護ステーションに対して、利用者の感染状況と、感染予防対策の状況を調査した(郵送法によるアンケート)。対象は東京を除く全国5000事業所からランダムに抽出した1000事業所、回収数は523事業所(52.3%)である。300(57.4%)で「感染症と診断された利用者がいる」と回答しており、複数回答で診断名を求めた結果は肺炎141(25.6%)、創傷部位の感染116(21.1%)、肝炎109(19.8%)、膀胱炎88(16.0%)、結核、疥癬が各々11(2.0%)であった。病原菌が判明していると答えた225事業所からの病原菌は、MRSA143(37.7%)、HBV, HVC110(29.0%)、緑膿菌54(14.2%)である。また、この期間に、感染の疑いにより入院した患者のいる事業所は163(31.2%)、入院先或いは家庭で感染症により死亡した患者のいる事業所は246あり、原因が判明しているものでは肺炎133事業所(54.1%)が最も多い。医療処置の実施では、気管切開322事業所(61.6%)、膀胱留置カテーテル挿入444(84.9%)、点滴実施243(46.5%)であった。また、褥創患者ありは409事業所(78.2%)であり、感染を起こすリスクを多くの施設が抱えていた。これらの事業所での感染予防対策などを調査した。 2.訪問介護施設の感染予防対策に関する調査:1.の結果を受けて、全国の介護保険指定サービス事業所1000施を抽出し、2006年1月のサービスに関する調査を実施中。 3.中華看護学会感染委員会学術検討会(2005年7月23日於中国江西省 井崗山)特別講演「在宅感染予防とStandard Precaution」における2005年度訪問看護ステーションの調査結果(東京都)の報告を行い、高齢化と家庭病床を進める中国看護に喚起を促した。 4.中国北京における地域看護と家庭病床の情報収集2006年3月15日〜18日 以上、日本で在宅医療に存在している感染問題の状況を明らかにし、外国における状況を参考に、関連する職種の感染予防に関する教育システムの整備を来年度には提言する。
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