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2004 年度 実績報告書

「海の道」からみたアジアの太鼓の伝統的伝承システムの形成に関する国際共同研究

研究課題

研究課題/領域番号 16401004
研究種目

基盤研究(B)

研究機関岡山大学

研究代表者

山本 宏子  岡山大学, 教育学部, 教授 (70362944)

研究分担者 徳丸 吉彦  放送大学, 教養学部, 教授 (00017138)
鈴木 正崇  慶応義塾大学, 文学部, 教授 (10126279)
垣内 幸夫  京都教育大学, 教育学部, 教授 (50117420)
細井 尚子  立教大学, 社会学部, 助教授 (40219184)
キーワード国際研究者交流 / 太鼓 / 中国:シンガポール:ベトナム / 海の道 / 口唱歌 / 口太鼓 / 伝承システム / 音楽
研究概要

本研究は、日本および周辺アジア地域の太鼓文化を対象に、リズムパターンを収集し、それぞれの伝統的伝承システムである口唱歌(口太鼓)に基づく記録方法でデータバンクを構築することを通して、アジアの太鼓文化の相互関係を明らかにし、また、各地域の口唱歌システムを比較分析することによって、日本人のもつ音楽性を浮き彫りにすることを目的とするものである。
本年度は、中国・シンガポール・ベトナムでフィールドワークをおこなった。中国福建省では木偶劇・梨園戯の太鼓の技法と口唱歌を収録。また、木偶戯「目連求母」の収録をおこない、個々の技法が実際の上演の際にどのように展開しているかを明らかにするデータを得た。浙江省杭州では、越劇の演者から太鼓の技法とそれに対応する口唱歌の収録をおこなった。また、越劇の実演を実見し、技法の応用についての基礎データを収集した。越劇の源流をたどった紹興では、初期の演劇で使われていた太鼓とその後に発生した口唱歌の関係を明らかにした。上海では、共同研究者の応有勤氏と今後の研究の方向性について協議をおこなった。ベトナムでは、ハノイ近郊ハッタイ県の農村で伝承されている水上人形劇の調査をおこなった。これは演劇というよりむしろ、からくり人形に近い形態のものである。儀礼的な演目も残しており、中国泉州の糸操り人形劇の太鼓の技法との比較に資するデータを収集した。水上人形劇の演者および楽団員にインタビュー、さらに太鼓の技法と口唱歌を収録。現在使用している人形と保存してある古い人形のデータを取り、写真撮影をおこなった。また人形劇の伝承基盤となっている親族集団を調査し、共同体のあり方と芸能や祭りについて関わり調べた。ハノイでは、舞台化した水上人形劇を2件調査し、演者から太鼓の技法とそれに対応する口唱歌の収録をおこない、チェオいう人間が演じる劇から、太鼓の技法が取り入れられているのを確認した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 教員養成系大学における伝統楽器教授をめぐる問題点-中国福建師範大学との比較を通して-2005

    • 著者名/発表者名
      山本 宏子
    • 雑誌名

      民俗音楽研究 30号(印刷中)

  • [雑誌論文] 民俗楽器 17 ヴェトナムのダン・バウ2005

    • 著者名/発表者名
      山本 宏子
    • 雑誌名

      全日本郷土芸能協会 会報 39号(印刷中)

  • [雑誌論文] アジアにおける太鼓の口唱歌2005

    • 著者名/発表者名
      山本 宏子
    • 雑誌名

      第6届中日音楽比較研究国際学術検討会 (口頭発表)(発表予定)

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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