研究概要 |
本研究はエチオピア連邦民主共和国内で話されているオモ・クシ系少数言語の様々な言語データを集め、地理情報システム(GIS)を用いてデータベース化することを試みた。 1.エチオピア連邦民主共和国で,アジス・アベバ大学エチオピア学研究所の協力のもと,オモ・クシ系少数言語の記述のために現地調査を実施し,また,社会言語学的調査も同時に実施した。 (1)オモ系のバスケト語、アリ語、ディメ語、ウォライタ語、ハマル語、ガンタ語、ガンジュレ語、マロ語、クシ系のコンソ語、アウンギ語、ハムタンガ語の音素目録の調査、基礎語彙調査、文法調査、基本動詞文の収集、テキスト採集を行うと共に、音声・映像データを収集した。 (2)社会言語学的調査として、バスケト語、ガンジュレ語、ガンタ語、コンソ語母語話者の言語使用調査を行った。 (3)各メンバーの調査地の緯度・経度情報をGPSで記録した。 2.データベース構築に関しては、以下の作業を行った。 (1)GIS(地理情報システム)を用いてエチオピアのデジタル言語地図を作製し、現地調査で集めた言語データ(音声、語彙、映像)をGISサーバに入れて、データベース化した。 (2)GISを用いて言語分布と地理的特徴の相互作用を考察すると共に、情報発信・データベースとしてのGISの活用方法を模索した。
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