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2006 年度 実績報告書

台湾で新発見された甲骨片の謎

研究課題

研究課題/領域番号 16401013
研究機関愛媛大学

研究代表者

東 賢司  愛媛大学, 教育学部, 助教授 (10264318)

キーワード国際情報交換 / 中国 / 甲骨片 / 河南民族博物館 / 中華民国 / 拓片 / 拓本
研究概要

2000年に北京で入手した甲骨拓本10片は、中華民国時代に数年存在しただけの河南民族博物館が発掘収集した甲骨の拓本であり、現在台湾の国立歴史博物館に収蔵されている。これらの拓本は、民国時代に出版が予定されたが、途中で出版を断念した『甲骨文存真』に収録されていることもあって、資料比較を行う必要があった。本年度は、日本や中国で資料収集できた甲骨拓本の分析を行った。
(1)旧著録との比較
河南民族博物館旧蔵の甲骨片について収録している著書は、民国時代発掘の『甲骨文字存真』と『甲骨文録』の二書であることは既に明らかにしてきたが、他に近年わずかに発行された『河南省運台古物図録』『河南省運台古物甲骨文専集』がある。この二書は、現在甲骨片を収蔵している台湾国立歴史博物館の関係者の出版であるが、著録は直接甲骨片に接して解読している。
『存真』『文録』『運台』のグループで、原骨の収録状況を整理し、拓本資料との突き合わせを行った。結果、拓本資料中には、これらの著録に収録されていないものが含まれることがわかった。おそらく、これらは、中国河南省から台湾へ移動する間に大破してしまったと想像できる。これらの他に、原骨を模写した『運台』と拓本には大きさに差があり、破損の現状を見ることができた。
(2)甲骨片の内容
甲骨片は、大型のものはなく、第II期のものが多い。天文・天候・狩猟・実りなどの用語が見られるが、習字骨もみることができる等、多種類にわたっている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 河南民族博物館旧蔵甲骨拓本調査記録2006

    • 著者名/発表者名
      東 賢司
    • 雑誌名

      愛媛大学教育学部紀要 53・1

      ページ: 213-222

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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