研究課題/領域番号 |
16401023
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
人文地理学
|
研究機関 | 立教大学 (2006) 横浜国立大学 (2004-2005) |
研究代表者 |
丸山 浩明 立教大学, 文学部, 教授 (50219573)
|
研究分担者 |
宮岡 邦任 三重大学, 教育学部, 助教授 (70296234)
吉田 圭一郎 横浜国立大学, 教育学部, 助教授 (60377083)
仁平 尊明 筑波大学, 生命環境科学研究科, 講師 (60344868)
|
研究期間 (年度) |
2004 – 2006
|
キーワード | パンタナール / ブラジル / 湿地 / エコツーリズム / ビオトープ / 生物多様性 / 環境保全 / 携帯型GPS |
研究概要 |
当該研究期間中には、おもに植物生態、水循環、農牧業、エコツーリズムに関して、メンバー全員が一致協力してフィールドワークを実施した。 1.ファゼンダ・バイアボニータを事例に、ビオトープ毎に方形調査区(コドラート)設置して植生調査を行い、微地形に対応した植生の構造や種組成の変化を、木本と草本について定量的に明らかにした。 2.異なるビオトープにおいて、地下水面に到達する深度までのボーリング調査を実施し、地質構造や透水係数把握のための土壌サンプリングも同時に行った。相対標高が高い地点ほど、地下水面までの深度は深く、電気伝導度が高かった。河川に近い低地では、流路に沿った河川水起源の地下水流動が存在することが予想された。 3.雨季の3月と乾季の8月に、ファゼンダ・バイアボニータの牧区毎にウシに携帯型GPSとバイトカウンタを装着し、いつ、どこで、どの位の草を食べているのか、その採食行動を定量的に解明した。また、ウシの放牧が農場内の植生に及ぼすストレスの強度が、空間的に明らかになった。 4.公園道路(エストラーダパルケ)周辺に立地するエコロッジを対象に、エコツーリズムの進展とその課題を悉皆の聞き取り調査より明らかにした。その結果、多様な経営戦略で他との差別化を模索しているものの、総じて経営基盤が脆弱で経営者の入れ替わりも多く、スポーツフィッシングの衰退とともにますます課題が山積していることが明らかになった。
|