研究分担者 |
中山 徹 大阪府立大学, 社会福祉学部, 教授 (40237467)
小玉 徹 大阪市立大学, 大学院・文学研究科, 教授 (00170267)
松村 嘉久 阪南大学, 国際コミュニケーション学部, 助教授 (80351675)
阪東 美智子 国立保健医療科学院, 建築衛生部, 主任研究官 (40344064)
笹沼 弘志 静岡大学, 教育学部, 助教授 (70283322)
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研究概要 |
昨年度まで香港,ソウル,台北のホームレス支援施策の第一段階の調査をより発展的に深めるためのプロジェクトとして調査は遂行された。8月にはソウルにおいて,前回調査で訪問できなかった施設,あるいはサービスについて5箇所の施設見学,ヒアリングをおこなった。また前回で聞き取りが不十分であった施設への追加の調査と,半年後の推移などを追跡した。またホームレスの自立支援施策としては非常にユニークで実効性のあるサービスをおこなっているテジョン市でも数箇所の施設の訪問,ヒアリングをおこなった。 9月には香港,台北で調査をおこなった。香港では未訪問であった重要な施設についてヒアリングをおこない,また今までの調査成果を,The First Hong Kong - Japan Workshop "Power, Space and Housing of the Urban Poor"と称して,香港バプティスト大学で開催し,メンバーがそれぞれ英語で発表をおこなった。台北での調査では,台北市では既訪問,未訪問をあわせてすべて再度訪問し,ヒアリングをおこなった。また今回は台北県での施設やサービスについてもヒアリングをおこなった。 これらの成果については,ただちに,雑誌季刊Shelterlessに連載という形で寄稿中である。今年度中に「上」が「ソウル・香港・台北におけるホームレス支援施策の現状」と題して刊行され,「中」についてもまもなく刊行される。日本では最初のまとまった3地域の視線施策紹介となっている。また季刊の路上新聞である「なにわ路情」でもこれら3地域の紹介をおこなったほか,住宅白書や路上雑誌であるビッグイシューでも紹介をおこなっている。また国内でも精力的に,各自治体の自立支援施設の訪問やヒアリングをおこなって,日本の自立支援システムの功罪の比較を,日中地理学会,日独地理学会など,国際的にもいろいろな機会を通じて論じ,紹介をおこなった。
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