研究課題/領域番号 |
16401025
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
水内 俊雄 大阪市立大学, 都市研究プラザ, 教授 (60181880)
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研究分担者 |
小玉 徹 大阪市立大学, 創造都市研究科, 教授 (00170267)
中山 徹 大阪府立大学, 人間社会学部, 教授 (40237467)
笹沼 弘志 静岡大学, 教育学部, 教授 (70283322)
阪東 美智子 国立保健医療科学院, 建築衛生部, 主任研究官 (40344064)
垣田 裕介 大分大学, 大学院・福祉社会科学研究科, 講師 (20381030)
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キーワード | ホームレス / 野宿生活者 / 自立支援 / 東アジア / 社会福祉 / 公的扶助 / 居住福祉 / まちづくり |
研究概要 |
本年度は研究の最終年度にあたり、その総括として、台北、香港、韓国で補足調査と、今後の展開につながる地域として、広義のホームレスの居住面、条件の不利な地域においてコミュニティワークを進めている、NPOやボランティア団体、公的セクターへの訪問と、意見交換、そして住民への聞き取りをおこなった。台北では中正区、王華区にとどまらない、地域のまちづくり運動の踏査をおこない、香港においては、香港島のサイインプン、ワンチャイ、新界側のシャムシュイボー、クントンなどの、条件不利地域の調査をおこなった。韓国においては、ソウルのみならず、デジョン、スウォン、テグ、プサンでおけるインナーリングの旧市街地の条件不利な地域で聞き取りをおこなった。同時に日本においては、ホームレス問題の多様化という現実に対して、条件の不利な地域として、東京、横浜、名古屋、大阪の四大寄せ場地域での支援施策やサービスの調査のみならず、全国各都市のホームレス支援の現状を迅速に伝えるためにも、特にホームレス自立支援施設のみならず、無料低額宿泊所や、NPOなどの借り上げ住宅に代表される中間居住施設を基盤とした、NPOやボランティア団体の先進的活動を捉える全国調査もおこなった。そして韓国、香港、台湾そして日本の4地域での同時並行的調査とともに、相互の意見交流や現地見学を深める上で、台北と大阪で、国際学会、研究会などで、調査の進行具合を明らかにし、情報交換、支援施策の検討をおこなった。成果は、日本においては雑誌シェルターレスに継続的に寄稿することで、市民社会への伝達広報につとめた。
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