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2006 年度 実績報告書

シーボルト鉱物標本及び関連文書による江戸末期の鉱物認識と本草学の実状の研究

研究課題

研究課題/領域番号 16401036
研究機関東京大学

研究代表者

田賀井 篤平  東京大学, 総合研究博物館, 名誉教授 (40011738)

研究分担者 大場 秀章  東京大学, 総合研究博物館, 名誉教授 (20004450)
西野 嘉章  東京大学, 総合研究博物館, 教授 (20172679)
佐々木 猛智  東京大学, 総合研究博物館, 助手 (70313195)
キーワードシーボルト / ビュルガー / 江戸鉱物学 / 本草学 / 国際研究者交流
研究概要

シーボルトが日本から持ち帰った標本というと植物標本や動物標本が著名であり、それらに関しては多くの研究がなされている。また、著作としても「日本」の他に「日本植物誌」、「日本動物誌」が著名である。それに比べて鉱物標本の存在はあまり知られていないし、「日本鉱物誌」についても研究がなされていなかった。
オランダ・ライデンの国立自然史博物館・オランダ国立植物博物館ライデン大学分館などの協力を得て、本年度までの研究で、ライデン国立自然史博物館にシーボルト収集の鉱物(岩石・化石を含む)標本が約830点存在することを明らかにして記載を行い、その画像データベースを作成し、東京大学総合研究博物館のデータベース上に公開した。また、昭和9年にベルリンの日本学会が、所蔵するシーボルト関連の文献約300点を日独文化協会に1年間貸し出した中に、シーボルト「日本鉱物誌」と呼ばれる文献が含まれていた。この「シーボルト日本鉱物誌」と俗称されていた文書がシーボルトの著作でなくシーボルトが江戸参府に際して助手として伴ったビュルガーの手稿であることを明らかにして、その解読を行ってきた。またシーボルト関連の文献の中に鉱物標本のリストを発見し、その解読も進めてきた。更に、標本に附属するラベルの筆跡を研究し、シーボルト自身が書いたものと、ビュルガーが書いたもの、テミンク(当時のライデン自然史博物館長)によるものなどを同定した。また、伊藤圭介や桂川甫賢などの日本人の協力者達の貢献も明らかにする事が出来た。以上の研究成果から、シーボルト鉱物標本の収集から記載・保全にわたるコレクション形成と当時の日本の鉱物学・本草学の水準を考察した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] The old Japanese Mineral Collections in Leiden, the Netherlands2007

    • 著者名/発表者名
      T.Tagai, Y.Tachibana, A.Mikouchi
    • 雑誌名

      Rocks and Minerals (in press)

  • [雑誌論文] The protoconch of two scaphopod species from Japan2006

    • 著者名/発表者名
      T.Sasaki
    • 雑誌名

      Venus 65(4)(in press)

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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