研究課題/領域番号 |
16402002
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研究機関 | 総合地球環境学研究所 |
研究代表者 |
鄭 躍軍 総合地球環境学研究所, 研究部, 助教授 (80280527)
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研究分担者 |
秋道 智彌 総合地球環境学研究所, 研究部, 教授 (60113429)
吉岡 崇仁 総合地球環境学研究所, 研究部, 助教授 (50202396)
村上 征勝 同志社大学, 文化情報学部, 教授 (00000216)
吉野 諒三 統計数理研究所, データ科学研究系, 教授 (60220711)
山岡 和枝 国立保健医療科学院, 技術評価部, 室長 (50091038)
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キーワード | 環境意識 / 地球環境問題 / 国際比較調査 / 異文化比較 / 社会調査 / データ・サイエンス / 東アジア / 尺度構成 |
研究概要 |
本研究では、以下の1)〜4)に重点を置いて、方法論的展開を目指している。 1)環境意識の構造についてデータ・サイエンスの視点から、概念的整理、時空的構造と分類体系を総合的に探究することによって、異なる集団の環境意識の本質を探索的に明らかにする。 2)国際比較研究の視点から比較可能なデータ組織法の開発を重点的に展開し、異なる社会に置かれる人々の環境意識の特徴について「標本調査法」に則った面接調査を実施する。 3)調査データを基に、環境意識形成の要因分析に焦点を当て、環境問題の根本的解決の一助となる基礎情報を提供するようなデータ解析法を開発する。 4)環境意識研究の新しい方法論を構築し、環境意識の国際比較研究マニュアルを作成すると同時に、関連する研究成果をデータベース化した上で、国内外に公開する。 本度の重点は、上述の2)〜3)であった。特に、北京市、東京都における環境意識調査を遂行した。 1)国際環境意識比較調査票は、43問の一般質問項目と9問の属性質問項目から構成し、プリテストを行い、調査票を最終的に確定した上で、翻訳・再翻訳の手続きを経て中国版の調査票を作成した。 2)共同研究者の連携により、両都市に適応した個人標本抽出方法を次のように決定した。東京都においては、住民基本台帳や選挙人名簿を用いた2段抽出法に基づき、調査対象個人を抽出した。北京市においては、18歳以上の成人男女を対象とし、住宅配置地図を基に居民委員会、世帯、個人の順に抽出作業を行う新しい3段抽出法を開発した。調査実施方法として、両都市ともに調査員による個別訪問聴取法を採用した。 3)東京都と北京市での調査結果として、それぞれ有効標本1,064票と1,053票を回収した。なお、データ・クリーニングと入力作業はすでに終了し、単純集計表の作成と1次データ分析を進めている。 なお、平成18年度に予定しているソウル市と台北市での調査に関わる標本抽出と調査表調整などの準備も着実に進めている。
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