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2004 年度 実績報告書

中国のメディアの対日報道と対日意識の関連-社会調査と内容分析による実証研究-

研究課題

研究課題/領域番号 16402007
研究種目

基盤研究(B)

研究機関筑波大学

研究代表者

石井 健一  筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 助教授 (90193250)

キーワードアジア志向 / 愛国主義 / 中国
研究概要

次年度の社会調査実施に向け、文献調査、予備調査、内容分析等を行った。
(1)上海の復旦大学を訪問し、調査の準備を進め、同時に中国語の文献を収集した。
(2)関連する既存の社会調査データの個票データをいくつか入手し、分析を行った。
(3)上海で大学生を対象とする予備調査を実施し、日本の学生を対象とする調査結果と比較した。
(4)中国、香港の雑誌を対象とする内容分析を行った。
(2)(3)の結果については、既に『対日意識とアジア志向の関連』(社会工学系Discussion Paper Series No.1105、2005年)で概要を報告した。主要な結果をまとめると、
●日本人は他のアジア諸国に比べて中国に対する好意度がやや低く、アメリカに対する好意度は高い。
●中国人の反日意識は、愛国主義的な意識と密接な関係がある。
●中国人と比べて日本人の方がアジア諸国どうしの、また日本とアジア諸国の類似性を高く評価しているようである。
(3)の調査結果によると、日本人学生は日本をヨーロッパと相対的に似ていると認識しているのに対して、中国人学生はそれほど似ていると認知していない。また、日本人学生は韓国と中国を比較的似たものと認識しているのに対して、中国人はそれほど似ていると認識していない。また、日本人は中国とアメリカを似ていると認識しているのに対して、中国人の方はそういう意識は低い。また、中国に対しては日本人の方が類似性を強く感じており、アジア諸国としての類似性(韓国と中国)についても日本人の強く感じていることがわかった。ただし、これらは少数サンプルのデータに基づくものであり、今後は代表性のあるデータで心理的な尺度を含めた調査の実施を予定している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 対日意識とアジア志向の関連2005

    • 著者名/発表者名
      石井健一
    • 雑誌名

      社会工学系Discussion Paper Series 1105号

      ページ: 1-11

  • [雑誌論文] 韓流の源流:アジア志向の経時的分析2005

    • 著者名/発表者名
      石井健一
    • 雑誌名

      社会工学系Discussion Paper Series 1109号

      ページ: 1-9

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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