研究課題/領域番号 |
16402025
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
若林 敬子 東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究院, 教授 (60293015)
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研究分担者 |
苑 復傑 独立行政法人メディア教育開発センター, メディア活用研究開発系, 教授 (80249929)
佐々井 司 国立社会保障・人口問題研究所, 人口動向研究部第一室, 室長 (30415830)
澤田 ゆかり 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (50313268)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2007
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キーワード | 中国 / 人口問題 / 人口移動 / 都市化 / 戸籍 / 出稼ぎ労働者 / 留守家族 / 民工子弟教育 |
研究概要 |
4年間の実績についてご記入をお願いします。 本研究の目的は、今日における中国の人口と環境、とりわけ中国の都市化と人口流動の現状と課題を明らかにしょうとするものである。2004年から2007年の4年間で中国の最大の三つの人口流出地、すなわち、北京市、上海市および広東省で流動人口の生活実態について、そして最大の人口流出地である四川省で人口の流出による農村家族及び農村社会の変化について、それぞれのアンケート調査を行った。それぞれの地域で300票以上の有効調査票を回収し、分析を行った。それに加えて、上海市で流動人口の社会保障問題をめぐって100事例調査を行った。調査は中国人民大学人口研究所、上海社会科学院、西南財政大学人口研究所及び中山大学人口研究所の協力のもとで実施した。 こうした日中社会学合作アンケート調査と事例調査の実施は、様々な貴重な成果を挙げてきた。流動人口の都市部での経済状況、社会適応、現地市民との付き合い、故郷に残した老親・子弟の扶養現状と課題は、調査の結果で明らかになった。そして、人口の大量流出による農村留守家族の家族内関係と村全体としての変化も解明された。 そのまとめとしては、以下の本と研究報告書をまとめた。1)若林敬子著『中国の人口問題と社会的現実』ミネルヴァ書房、2005年。2)若林敬子編著・筒井紀美訳『中国の人口問題のいまー中国人研究者の視点から』ミネルヴァ書房、2006年。3)『中国における人口と環境-都市化と人口流動に関する調査と分析』、中国における人口と環境研究会(代表:若林 敬子)、2008年3月。
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