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2005 年度 実績報告書

英国・中国・日本における「公共性」の相異に関する比較社会学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 16402029
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

藤田 弘夫  慶應義塾大学, 文学部, 教授 (60156875)

研究分担者 友枝 敏雄  九州大学, 大学院・人間環境学研究院, 教授 (30126130)
田中 重好  名古屋大学, 大学院・環境学研究科, 教授 (50155131)
熊田 俊郎  駿河台大学, 法学部, 教授 (10195521)
石井 秀夫  帝京大学, 文学部, 助教授 (30168174)
中西 典子  愛媛大学, 教育学部, 助教授 (90284380)
キーワード公共性 / まちづくり / 街並
研究概要

今年度はまず、理論を担当している友枝敏雄教授の「共生の社会理論」について、研究グループ内で議論を深め公共性の理論について共通の理解を得ることに努めた。そこでの議論を踏まえて、イギリス、アメリカ、中国、日本における調査研究を進めた。
とくに今年度の調査の力点は、各研究者が自分の担当地域とは逆の地域を、つまり中国の担当者はイギリスの公共性を、イギリスの研究者は中国での公共性の調査を経験することに置かれた。このため調査に当たっては、本来の担当者が入念に調査の手配に当たった。イギリスでは、ケンブリッジ大学の研究者と中国では、南京大学の研究者の協力を得て、資料収集とヒアリングを行なった。とくにロンドンでは田中重好教授が街並みの調査を、上海では中西典子助教授が福祉施設の調査を重点的に行なった。また、石井秀夫助教授は上海、北京、西安で道路交通の調査を行なった。中国の道路交通は国際的に見て独自の交通ルールを発達させている点で、きわめて興味深い調査結果を得た。
藤田弘夫は研究統括者として、イギリスと中国の両方の調査に参加した。このクロス調査のなかで、イギリスでは政府の活動が公共性{public}の概念のもとに制約されるなど、中国や日本の公共性の概念では、考えられない事例を多数発見するなど、本研究が課題としている公共性の概念の3ヵ国に世違いを探る糸口を確信した。来年度はこの点を突破口として、さらに調査を続けたいと考えている。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (6件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 規範の社会学(2)2006

    • 著者名/発表者名
      友枝敏雄
    • 雑誌名

      共生社会学 5

      ページ: 17-38

  • [雑誌論文] P.ゲデスと都市社会学の発展2005

    • 著者名/発表者名
      藤田弘夫
    • 雑誌名

      哲学 114号

      ページ: 5-37

  • [雑誌論文] 身体と環境の歴史社会学2005

    • 著者名/発表者名
      藤田弘夫
    • 雑誌名

      哲学 114号

      ページ: 215-239

  • [雑誌論文] 都市づくりとまちづくり2005

    • 著者名/発表者名
      田中重好
    • 雑誌名

      東北社会学年報 34

      ページ: 1-30

  • [雑誌論文] 「単位」制度と中国社会2005

    • 著者名/発表者名
      田中重好
    • 雑誌名

      名古屋大学社会学論集 26

      ページ: 25-39

  • [雑誌論文] 市民的協同と組織間連携にみる地域社会2005

    • 著者名/発表者名
      中西典子
    • 雑誌名

      愛媛大学地域創成研究センター

      ページ: 66-79

  • [図書] 都市社会とリスク2005

    • 著者名/発表者名
      藤田弘夫, 浦野正樹
    • 総ページ数
      321
    • 出版者
      東信堂

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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