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2004 年度 実績報告書

中国の歴史的市街地・集落における持続可能な観光開発のあり方に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16402033
研究種目

基盤研究(B)

研究機関京都嵯峨芸術大学

研究代表者

山村 高淑  京都嵯峨芸術大学, 芸術学部, 助教授 (60351376)

研究分担者 山口 しのぶ  東京工業大学, 学術国際情報センター, 助教授 (40345369)
藤木 庸介  京都嵯峨芸術大学, 芸術学部, 専任講師 (70314557)
平田 隆行  和歌山大学, システム工学部, 助手 (60362860)
キーワード中国 / 雲南省 / 麗江 / 世界遺産 / 観光 / 伝統的建造物 / 先住民 / ナシ族
研究概要

中華人民共和国において世界文化遺産に登録されている歴史都市および伝統的集落の、文化遺産保存・管理ならびに観光地化のインパクトの実態を実地調査により明らかにすることを目的として、平成16年度は1都市(雲南省麗江市)2集落(安徽省西逓・宏村)において実地調査を行った。特に雲南省麗江市については、世界遺産登録範囲の都市構造ならびに伝統的建造物の保存状態を、都市計画的・建築学的にデータ化した。これら成果は、これまで報告されていない貴重な伝統的建造物に関する平面図・立面図も含んでおり、非常に資料的価値の高いものである。併せて、当該範囲における社会調査も行っている。これは急激な観光地化に伴う、社会構造の変化、特に少数民族(先住民族・ナシ族)人口の変動をデータ化し、現象の分析を行うための調査である。このデータも、地元政府が把握していない、商業活動に伴う流動人口構成を明らかにしているという点で極めて有用なものである。
こうした実地調査のほか、関係者へのヒアリング調査も行い、文化遺産保存と観光管理をめぐる政策的・計画的背景を明らかにした。具体的には、UNESCO北京事務所等、関連する国際機関へのヒアリング、ICOMOS関係者や海外の学識経験者へのインタビュー等を行い、国際的にも最新の情報の蓄積を行った。
このように平成16年度調査においては、麗江を中心とした文化遺産(歴史的町並み・建築)とそこでの社会動態をデータベース化することに重点を置いた。次年度はこれらデータベースを基に、観光地化が伝統文化・地域社会に与えるインパクトを抽出するための実地調査を行い、他の事例調査と併せて、その課題と解決策について研究を進めていく予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 図書 (1件)

  • [図書] Tourism and Transition : Political, Economic and Social Issues (Derek R, Hall (ed.))2004

    • 著者名/発表者名
      TAMAMURA, Takayoshi et al.
    • 総ページ数
      232
    • 出版者
      CAB International, London

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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