研究課題/領域番号 |
16402035
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
島岡 みどり 名古屋大学, 総合保健体育科学センター, 教授 (30135389)
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研究分担者 |
蛭田 秀一 名古屋大学, 総合保健体育科学センター, 教授 (30173272)
小野 雄一郎 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (80135334)
堀 文子 中部大学, 生命健康科学部, 助教授 (00238776)
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キーワード | 介護 / 作業負担 / 身体活動量 / 健康 / 体力 / 国際研究者交流 / 中国 / スウェーデン |
研究概要 |
日本とスウェーデンにおいて、アンケート調査(基本属性、勤務・雇用状況、職場環境、作業内容、健康状態、生活状況に関する質問項目で構成)とフィールド調査(労働中の身体活動量および姿勢調査と体力測定)を実施した。身体活動量調査には歩数計型身体活動量計(スズケン社製ライフコーダEX)と心拍数記録装置(ポラール社製S810i)を用いた。作業中の姿勢調査は3軸ジャイロセンサ(NEC-TOKIN社製)を用いた3次元姿勢測定システムで実施した。このシステムによる姿勢変化分析法について、論文発表を行った(研究発表欄参照)。アンケート調査データは回収・分析中であるが、フィールド調査の一部については分析され、論文発表された(研究発表欄参照)。すなわち、日本における18〜58歳の女性介護・看護職員45名について、身体活動量計を用いた日勤日における労働中の推定エネルギー消費量を調べた結果、推定エネルギー消費量の対象者全員の平均は919kcalであり、最大1403kcalから最小651kcalの範囲であった。また、体重1kgあたり、1時間あたりの全対象者平均値は、1.91kcalであった。なお、全対象者についての平均労働時間は、昼休みを含めて9.37時間であり、最も長い平均値を示す年代は40歳代(平均10.40時間)であった。歩数計型身体活動量計から求めた本研究における労働中のエネルギー消費量(体重1kgあたり、1時間あたり)は、測定方法は異なるが、著者らが以前報告した心拍数からの推定エネルギー消費量である保育士の2.4kcal、給食センター調理員の3.Okcalより低く、大学事務職員の1.68kcalより高いレベルにあった。
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