• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2005 年度 研究成果報告書概要

災害救援者に対する惨事ストレスマネージメントシステムのあり方に関する調査

研究課題

研究課題/領域番号 16402037
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分海外学術
研究分野 社会心理学
研究機関筑波大学

研究代表者

松井 豊  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (60173788)

研究分担者 井上 果子  横浜国立大学, 教育人間科学部, 助教授 (10242372)
研究期間 (年度) 2004 – 2005
キーワード災害救援者 / 惨事ストレス / ストレスケア / 消防 / イギリス / オーストラリア / ニュージーランド
研究概要

災害救援者の惨事ストレス対策の現状を把握し、対策に携わる要員の教育や訓練のあり方を知るために、2004年から2005年にかけて、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドにおいてフィールド調査を行った。3力国の災害救援組織の責任者や実践者に、半構造化面接を実施した。3力国においては、集団的アプローチ(デフュージング・デブリーフィング)と個別的アプローチ(カウンセリング・ピアサポート・電話相談など)との併用が一般的であった。ただし、併用している組織でも、集団を主とする組織は少なく、個別的アプローチを主とするシステムが多かった。個別的アプローチにおいては、専門家だけでなく、訓練されたピアによるサポートが重視されていた。
3カ国の惨事ストレス対策の動向をまとめると、集団的アプローチと個別的アプローチの併用、単回ではなく継続的な支援、デフュージングとリスク査定の重視、集団的アプローチの柔軟な運用、ピアサポートの重視と教育・研修の充実などがあげられた。さらに、災害救援者組織のメンバーが外部に対する自己開示を好まないこと、同僚の殉職や子どもの犠牲が最大のストレッサーになること、現場要員と信頼関係を築いた指導者が精力的にシステムを推進していることは、3力国の惨事ストレス対策に共通した文化普遍的な現象であると推定された。
これらの考察を踏まえて、日本の惨事ストレス対策のあり方が論じられた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] Trauma Risk Management (TRiM) の紹介2005

    • 著者名/発表者名
      松井豊, 井上果子, 畑中美穂
    • 雑誌名

      横浜国立大学大学院教育学研究科教育相談・支援総合センター紀要 5

      ページ: 19-36

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Introduction of Trauma Risk Management(TRiM)2005

    • 著者名/発表者名
      Matsui, Y., Inoue, K., Hatanaka, M.
    • 雑誌名

      Journal of the Center of Psy chotherapy and Counseling (Yokohama National University) Vol.5

      ページ: 19-36

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [図書] 惨事ストレスへのケア2005

    • 著者名/発表者名
      松井豊
    • 総ページ数
      195
    • 出版者
      ブレーン出版
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [図書] The care for the Critical Incident Stress2005

    • 著者名/発表者名
      Matsui, Y.
    • 総ページ数
      195
    • 出版者
      Brain Press
    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

URL: 

公開日: 2007-12-13  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi