研究課題
最終年度である今年度は、国内外に論文及び研究発表を通してこれまでの研究成果のまとめにあたってきた。まず、日独米の3カ国の比較分析を更に進めていくため、海外での学会発表及び研究会を行った。全米教育学会(AERA)では申請した2つのシンポジウム(レフェリー付き)が2つとも採択され、本研究分担者と海外の研究協力者が研究発表を行い、様々な分野の研究者から教示を得ることができた。また、ヨーロッパ幼児教育学会(EECERA)においては、本研究分担者が、海外共同研究者であり多声的ビジュアルエスノグラフィー法を最初に開発したJ.Tobin氏と共に、日独間でのビデオ研究の分析について、日本の幼稚園教師の保育観及び日独データの比較分析内容を発表した。国内においても、日独保育者の保育観を質的・量的の両観点から分析を行った結果を、日本保育学会(『日独保育者の保育観の比較検討(1)(2)』)にて発表した。この研究結果は『多声的エスノグラフィー法を用いた日独保育者の保育観の比較検討-語頻度に注目した実践知の明示化を通して-』と題して論文化され、教育方法学会に投稿、採択され、現在印刷中である。本研究独自に研究開発を進めているビデオを用いた方法論については、研究分野内外からの教示を請うため、日本質的心理学会及び日本発達心理学会において本研究分担者が研究発表を行った。更に、2007年度環太平洋乳幼児教育学会(PECERA)ではビデオを利用した質的研究法に関する口頭発表が、また、ヨーロッパ幼児教育学会(EECERA)では日米独保育者の保育観の比較分析に関する口頭発表が採択され共に発表を予定している。現在、海外の学会誌に2本投稿中で、うち1本は条件付き採択の審査結果を得ている。
すべて 2007 2006
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教育方法学研究 (印刷中)
日本発達心理学会第18大会発表論文集
ページ: 166-167
日本保育学会第59回大会発表論文集
ページ: 392-393
ページ: 394-395
初等教育資料 1月号
ページ: 68-71
EECERA (European Early Childhood Education Research Association) 16^<th> Conference proceedings 16th
ページ: 172