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2004 年度 実績報告書

高精度化石・放射年代測定によるインドラダックヒマラヤ,インダス縫合帯の形成史解明

研究課題

研究課題/領域番号 16403008
研究種目

基盤研究(B)

研究機関岐阜大学

研究代表者

小嶋 智  岐阜大学, 工学部, 教授 (20170243)

研究分担者 大谷 具幸  岐阜大学, 工学部, 助教授 (20356645)
板谷 徹丸  岡山理科大学, 自然科学研究所, 教授 (60148682)
永広 昌之  東北大学, 総合学術博物館, 教授 (10124554)
キーワードヒマラヤ造山帯 / インダス縫合線 / ラダック / 生層序学 / 放射年代学 / 構造岩石学 / 大陸衝突
研究概要

平成16年7月26日〜8月14日に小嶋と永広が,同年7月26日〜8月6日に大谷が,インド,ラダックヒマラヤにおいて地質調査を行った.本年度は3年計画の初年度にあたるため,広い範囲を概査することとし,レー,フンダル,シュヨク,シェルゴールの4地域で調査を行った,得られた成果は以下の通りである.
1)シュヨク地域のシュヨク縫合帯を構成する陸棚相石灰質泥岩層よりジュラ紀中期Callovianのアンモナイト(Macrocephalites sp.)を発見した.これまでシュヨク縫合帯からの年代決定に有効な化石の報告はほとんどなく,今回の発見はシュヨク縫合帯形成史に重要な制約を与える.
2)これまでの研究によって,インダス縫合帯,シュヨク縫合帯のオフィオライトメランジュと記載された地質体の大部分は,超塩基性岩と整然とした陸棚相堆積岩層のシートが繰り返し露出するものであり,露頭規模でblock-in-matrix組織を示す地質体はほとんどない.
3)ラダック深成岩類はシュヨク縫合帯を構成する堆積岩類に貫入しており,上記アンモナイトの年代を考慮して,ジュラ紀中期以降の岩体である.また,フンダル地域に見られる深成岩体は,野外で観察される貫入関係より,いくつかのステージの深成岩体からなる複合深成岩体であることが明らかとなった.
4)カラコルム断層沿いには,様々な程度に変形した,花崗岩質岩石を原岩とするマイロナイト類がみられ,全て右横ずれ変位を示す.これは,第四紀におけるカラコルム断層の変位センスと整合的である.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 北インドラダックヒマラヤの地質:インダス縫合帯から得られた放散虫2005

    • 著者名/発表者名
      小嶋 智, Talat Ahmad, 永広昌之, 大谷具幸
    • 雑誌名

      地球惑星科学関連学会2005年合同大会予稿集 CD-ROM

  • [雑誌論文] 北インドラダックヒマラヤの地質:シュヨク縫合帯からジュラ紀アンモノイドの発見とその意義2005

    • 著者名/発表者名
      永広昌之, 小嶋 智, Talat Ahmad, 大谷具幸
    • 雑誌名

      地球惑星科学関連学会2005年合同大会予稿集 CD-ROM

  • [雑誌論文] 北インドラダックヒマラヤの地質:カラコルム断層マイロナイト帯の変形構造2005

    • 著者名/発表者名
      大谷具幸, 小嶋 智, 永広昌之, Talat Ahmad
    • 雑誌名

      地球惑星科学関連学会2005年合同大会予稿集 CD-ROM

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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