研究課題
分担課題別に研究実績の概要を述べると以下のようである。(1)東アジア水害経緯図・年表の作成災害発生に関する水文・水理資料、災害発生箇所、時期、人的被害状況、物的被害状況などのデータを、中国、韓国、ベトナム、フィリピンについて収集した。各国の自然的・社会的条件の変遷と人的被害、物的被害、洪水・渇水の規模と水害の発生状況の変遷を分析した。(2)水害と異常気象の時空間相関及びテレコネクション東アジア諸国での異常水文現象発生の経年的な特色と気圧配置などの気象変動との関連を分析し、異常水文現象の生じた年の空間分布パターンとの比較分析を行う。災害と北極振動(AO)、南方振動指数(SOI)などと集中豪雨との関係を、遠隔影響(テレコネクション)の観点から分析した。(3)土地利用変化による水害発生ポテンシャルの解明衛星画像・航空写真と各国の地形図、地質、土地利用などの主題図に基づく各国各流域の地表面変化の進展を整理し、洪水・渇水の被害ポテンシャルの変遷の関係を分析した。また、農地開発、都市化、貯水池の建造による流出及び水害ポテンシャルの変化を調べた。(4)水害の生起特性、社会影響評価とリスク予測各国・各流域の水害生起頻度の確率統計的分析の結果に基づき、水害(洪水・渇水)の頻度が時代の変遷とともにどのように変化しているかを明らかにする。また、水害の頻発が異常気象によるものであるか、人々の関心や報道通信体制の高度化による災害認識に関する社会の変化の結果であるのかを検討するための資料収集を行った。
すべて 2006 2005
すべて 雑誌論文 (6件)
土木学会水工学論文集 第50巻
ページ: 103-108
ページ: 301-306
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Proc.of International Symposiumu on Ecohydrology, Kuta, Bali, Indonesia, 21-26 November 2005, IHP-VI, Technical Documents in Hydrology No.4
ページ: 71-76
ページ: 131-136
ページ: 171-176