研究課題/領域番号 |
16405010
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 龍谷大学 |
研究代表者 |
大澤 晃 龍谷大学, 国際文化学部, 教授 (90288647)
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研究分担者 |
梶本 卓也 森林総合研究所, 九州支所, 主任研究員 (70353638)
松浦 陽次郎 森林総合研究所, 立地環境部, 主任研究員 (20353857)
徳地 直子 京都大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (60237071)
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キーワード | 地球温暖化 / 森林生態系 / 窒素循環 / 森林構造発達 / 国際研究者交流 / ロシア / シベリア / 永久凍土地帯 |
研究概要 |
シベリア中央部のトゥラ村郊外に調査地を設けた。森林火災後104年生のカラマツ林分において12個の方形永久調査区を設定し、3種類の実験処理を4回繰り返しで設置した。「バイオマス制限仮説」によれば、カラマツ個体群の成長に伴って生態系内の養分が不足状態に陥り、ある上限値以上には森林の現存量が増えられなくなる。調査区として設置した林分はどれも地上部現存量がすでにこの上限値に達していると考えられる。したがって、養分不足は肥料を定期的に撒くことによって解消され、再び現存量が増加を始めると考えられる。シベリアのカラマツ林では窒素が不十分なことが多いと言われている(Schulze et al.1995;Matsuura,& Abaimov 1999)。そこで、調査地においても生態系の窒素循環を計測すると同時に、窒素肥料による施肥を2004年度に開始した。粒状の遅効性窒素肥料(Carbamite)をロシア国内で海外共同研究者が調達した。十分な窒素供給を実現するため、シベリアでのこれまでの施肥試験の経験などを参考に(S.Prokushkin, personal communication 2002)、60kgN ha^<-1>yr^<-1>あるいは12kgN ha^<-1>yr^<-1>に相当するCarbamite肥料を、6月と8月に等量ずつ散布した。永久調査区の設置とともに、森林現存量、林分構造、個体の有機物配分、土壌炭素・窒素集積量、林床植生、生態系内の炭素・窒素分布、土壌中の硝化速度と窒素無機化速度、地温などの測定を開始し、本年度の研究成果は11月15-16日に筑波大学で開催された5th International Workshop on Global Change : Connection to the Arctic (GCCA5)における6編のレポートとして発表した。また、2月21-22日につくばの独立行政法人・森林総合研究所に共同研究者が集合し、来年度の研究計画について打ち合わせを行った。
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