研究分担者 |
西村 剛 京都大学, 霊長類研究所, 准教授 (80452308)
本郷 一美 総合研究大学院大学, 先導科学研究科, 准教授 (20303919)
毛利 俊雄 京都大学, 霊長類研究所, 助教 (30115951)
三枝 春生 兵庫県立大学, 自然環境科学研究所, 助教 (70254456)
樽 創 神奈川県立生命の星, 地球博物館, 研究員 (50260344)
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研究概要 |
(1)タジキスタン国のクルクサイ地域からみつかっているParadolichopithecusの頭骨内部構造をCT機器を用いて解析し、その系統的位置と地理的分布の変遷に関する論文を発表した(Nishimura, et. al.,2007;Takai, et. al.,2008)。またフランスから見つかっていたParadolichopithecusの頭骨化石の内部構造もCTを用いて撮像し解析を行った。 (2)トランスバイカル地域から出土している後期鮮新世のコロブス類化石であるParapresbytisの四肢骨に関する形態学的な検討を行った(Egi, et. al.,2007)。 (3)ミャンマー国中央部のイラワジ河西岸を中心とした地域に分布する後期中新世〜前期更新世(約600-100万年前)のイラワジ層において発掘調査を行った。偶蹄類(カバ科、ウシ科、シカ科)、奇蹄類(ウマ科、サイ科)、長鼻類(マストドン科、ステゴドン科、ゾウ科)、食肉類(アンフィシオン科、アグリオテリウム科)、齧歯類(ヤマアラシ科)などの陸上性の哺乳類化石を多数発見した。その成果を元にミャンマーからの留学生が博士論文を執筆して、博士学位を取得した。 (4)日本とフランスから見つかっている鮮新世のコロブス類化石Dolichopithecusの頭骨内部構造をCTを用いて撮像し、その系統的位置に関する議論を行った。またベトナム北部の後期更新世の洞窟堆積物から見つかったマカク類の頭骨化石の内部構造をCT機器を用いて解析し、その結果を論文として準備中である。
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