研究課題/領域番号 |
16405019
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
渡邉 和男 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 教授 (90291806)
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研究分担者 |
大澤 良 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 助教授 (80211788)
藤村 達人 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 教授 (70292513)
MATTHEWS Peter J. 国立民族学博物館, 民族学研究開発センター, 助教授 (70281590)
河瀬 真琴 (独)農業生物資源研究所, ジーンバンク植物資源研究チーム, チーム長 (00192550)
坂 智弘 (独)国際農林水産業研究センター, 生物資源部, 主任研究官 (80343771)
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キーワード | 農家保全 / 遺伝的多様性 / 起源地 / 熱帯果樹 / 蔬菜 / under-utilized crop species / 遺伝資源 / 生息域内保全 |
研究概要 |
ミャンマーに関する本研究は、大別して3点の作業分野:i)調査・収集、ii)多様性の測定及びiii)農家保存地の同定及びモニタリングの開始からなる研究を行った。視点は,1)遺伝資源銀行での遺伝資源の多様性の実体程度の推定:2)主要集荷市場でのサンプリング:3)食糧農業遺伝資源の生息域内保全(栽培地)の候補地調査:4)ミャンマー遺伝資源銀行での形質評価:5)遺伝資源政策の調査及び展望:6)保全のための能力構築:7)国際研究支援グループの連絡構築を考慮した。 i)及びiii)の研究対象地域は、これまでの予備調査と3件の調査収集旅行(Matthews,渡邉、別資金で河瀬及び藤村)に基づき、南部のヤンゴン郊外HleguのVFRDC近郊(バナナ、マンゴー、ショウガ科非ショウガ属、ナス科野菜(ナス、トウガラシ、トマト、nightshadeなど)及びNaugnapin周辺、中央部はMagway管区のMagway近郊のPwyintbyu(バナナ、マンゴー、ショウガ科非ショウガ属、サトイモ)及びMandaley管区Pyin-Oo-Lwin近郊のMo Gi Pi(マンゴー、ショウガ科非ショウガ属そして北部はKachin州のIndawgyi湖周辺(熱帯果実、イネ)を確定した。北西部は,Chin州の北部Hakka周辺をミャンマー政府側と訪問交渉中である。東部のShan州は、軍政で場所が確定できず、河瀬と渡邉によりタイ側からチェンマイ及びチェンライ近郊の国境付近を模索中である。10月の軍事クーデターによる政治的事情から調査活動は限定されたが、現地政府との緊密な連絡連係によって、極力支障のないように図れ、おおむね調査は開始できた。 ii)についてはマンゴーについては、多様性解析とモノグラフの作成を共同作業でミャンマー側と行っている。バナナ、サトイモ、ショウガ科非ショウガ属、イネ等については自前のDNAマーカーを主体として多様性測定を行っている。自己開発のDNAマーカーについては論文が発表予定である。前記の各作物について,ジーンバンクコレクションの評価を行いこれと農家保存の状態を比較しつつ有る。バナナについてはすでに論文発表予定である。バナナやショウガ科について組織培養保存を始めた。
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