研究課題
基盤研究(B)
アフリカ南西部に位置するナミビア国は、国土の大半が乾燥地に属する砂漠国である。本研究では、北部地域に広がる未利用の季節性湿地帯の基本的な水環境を改変せずに、あるがままの湿地帯に適合する稲品種を導入し、さらに当地の貧農によるトウジンビエ栽培に融和するような稲栽培体系を提案することを目的とした。まず、海外共同研究者、分担者とともに4年間の研究の方向性を議論し、トウジンビエの水利用試験とともに、水稲の品種選抜、ストレス耐性評価、農家圃場での栽培試験などを実施することとした。その結果、トウジンビエは湿地帯近傍の湿性環境に弱く、かならずしも湿地の水を利用し得ないことが明らかとなるとともに、ヒエとカウピー間作栽培では、サヘル地域で実践されているような播種期をずらすことによって雨水の競合が起こりにくくなることを示唆した。西アフリカ地区で栽培されるアジアイネ、アフリカイネ、両種の種間交雑系統(ネリカ品種群)合計130品種・系統を供試し、湿地帯の中心地と東部の多雨地帯で栽培試験を実施した。3ヶ年の繰り返し試験を実施しているため、本プロジェクト完了直後に、両地区で有望な数品種・系統が選抜される予定である。なお湿地帯では乾季に塩が集積する地域が多数みられるため、塩ストレス耐性選抜試験も実施し、その結果インド在来のNona Bokraが有望であることが判明し、現在種子を増殖中である。さらに、トウジンビエとイネの栽培を一連の作業体系の中で融和させることを目指して、イネの収穫後調整農具を導入した。現地の自給農家へ普及させるため、日本古来の農具を作成し、現地に導入し、現地研究協力者と今後も引き続き研究協力を継続させることを確認した。
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