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2004 年度 実績報告書

トリパノソーマエバンシの分子疫学調査

研究課題

研究課題/領域番号 16405035
研究種目

基盤研究(B)

研究機関帯広畜産大学

研究代表者

井上 昇  国立大学法人帯広畜産大学, 原虫病研究センター, 助教授 (10271751)

研究分担者 杉本 千尋  国立大学法人帯広畜産大学, 原虫病研究センター, 教授 (90231373)
玄 学南  国立大学法人帯広畜産大学, 原虫病研究センター, 助教授 (10292096)
キーワードLAMP法 / 疫学調査 / トリパノソーマ
研究概要

本年度はインド国立馬研究所を訪問し、現地調査のための共同研究協定を締結した。昨年インドでは人のトリパノソーマ感染例が2例報告された。同国には人トリパノソーマ症は存在しなかったことから、WHOが調査に乗り出し、トリパノソーマエバンシの初の人感染例であることが明らかとなった。17年度以後の本研究計画でもトリパノソーマエバンシの新興人獣共通感染症としての側面を疫学調査から明らかにしていく予定である。
我々が既に確立しているトリパノソーマ特異的LAMP法を実験感染豚を用いて評価した(タイ国共同研究者との共著でVeterinary Parasitologyに印刷中)。その結果、従来の血液標本顕微鏡検査法、マウス接種試験、PCR法と比較してLAMP法が同等かそれ以上の感度と正確性をもってトリパノソーマ感染を検出できることが明らかとなった。LAMP法には特別な装置が必要ないため、次年度以降の疫学調査に非常に有用である。そのほかにもトリパノソーマのリボソームPO蛋白質がトリパノソーマ感染診断用抗原として優れていることを発見し、組換えPO抗原を大量発現し、それを用いたELISA法によるトリパノソーマ血清診断法を確立した。本ELISA法については今後の調査でさらに実用性を評価検討する予定。
17年度はフィリピン(ルソン島)フィリピン大学ロスバニョス校およびインド国立馬研究所に赴き、家畜血液由来DNAの収集と疫学調査を行う予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] トリパノソーマエバンシ実験感染豚由来血液を用いたLAMP法の評価2005

    • 著者名/発表者名
      オリエル テキソエ
    • 雑誌名

      獣医寄生虫学会誌 3

      ページ: 62

  • [雑誌論文] トリパノソーマコンゴレンセ特異的診断法の開発2005

    • 著者名/発表者名
      ワレン バティカドス
    • 雑誌名

      獣医寄生虫学会誌 3

      ページ: 63

  • [雑誌論文] Expression of a gene encoding Trypanosoma congolense putative Abc1 family protein is developmentally regulated.2005

    • 著者名/発表者名
      Waren N.Baticados
    • 雑誌名

      The Journal of Veterinary Medical Science 67

      ページ: 157-164

  • [雑誌論文] 組換えリボソームPO蛋白質を用いたトリパノソーマ特異的ELISA法の開発2004

    • 著者名/発表者名
      櫻井 達也
    • 雑誌名

      獣医寄生虫学会誌 3

      ページ: 58

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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