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2006 年度 実績報告書

霊長目および翼手目由来新興感染症に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16405036
研究機関東京大学

研究代表者

明石 博臣  東京大学, 大学院農学生命科学研究科, 教授 (10334327)

研究分担者 吉川 泰弘  東京大学, 大学院農学生命科学研究科, 教授 (80109975)
本藤 良  日本獣医生命科学大学, 名誉教授 (20114639)
森川 茂  国立感染症研究所, ウイルス研究部, 室長 (00167686)
遠矢 幸伸  東京大学, 大学院農学生命科学研究科, 助教授 (20180119)
久和 茂  東京大学, 大学院農学生命科学研究科, 助教授 (30177943)
キーワードエボラウイルス / ELESA法 / 疫学調査 / 蛍光抗体法 / 抗コウモリIgG血清 / コウモリ免疫グロブリン / Bウイルス / ヨコセウイルス
研究概要

研究実施計画に基づき平成18年度は以下の研究を実施した。
1)エボラウイルスおよびBウイルス研究
エボラウイルスについてはフィリピン大学との共同研究で、政府の許可を得てマキリン山地域で野生オオコウモリ・小型コウモリ5種の捕獲を行い、血清等について疫学検査を行った。免疫組織の反応、ウイルス抗体、肝臓の酵素発現状況を解析している。Bウイルスに関しては、組換え抗原を用いて血清の鑑別抗体測定が可能になり、野猿公苑のニホンザル等を対象にBウイルス抗体の測定とヒトヘルペスウイルス抗体の測定を進めた。
2)翼手目の免疫系解析
コウモリ肝臓よりgenomeDNAを抽出し、type I IFNsであるIFN-αの1 subtypeとIFN-βのprotein cording regionの塩基配列を同定し々さらに、コウモリ腎臓由来初代培養細胞・コウモリ肺由来株化細胞(Tb-1 Lu)に対してpoly(I : C)およびコウモリtype I IFNs処置を行いtype I IFNs mRNAの発現を検索したところ、Tb-1 Luにおいてはいずれの場合においてもtype I IFNs mRNAの発現が観察されなかった。これらの事からTb-1 LuにおいてはIFN signaling cascadeの一部が破綻している可能性が示唆された。
3)翼手目のウイルス病抗体検索法
ヨコセウイルスのコウモリに対する病原性を検討する目的で、ルーセットオオコウモリに実験感染を行った。腹腔内にウイルスを接種し、接種後2、4、7日に3頭ずつ検査した。ウイルス回収は全ての動物の、全ての検査材料で陰性であった。ウイルス遺伝子は2日後に採取された3頭のうち1頭の肝臓からの実検出された。7日後検査の3頭からは抗体が検出され、ウイルス感染が成立したことが確認された。この結果、ヨコセウイルスの自然宿主としてコウモリ以外の生物の存在が示唆された。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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