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2005 年度 実績報告書

スリランカにおける非定型的皮膚型リーシュマニア症に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16406007
研究機関東京大学

研究代表者

松本 芳嗣  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (00173922)

研究分担者 松本 安喜  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (90251420)
吾妻 健  高知大学, 医学部, 教授 (40117031)
キーワードスリランカ / リーシュマニア種 / 皮膚型リーシュマニア症 / サシチョウバエ
研究概要

平成16年から我々が行った調査により、内臓型リーシュマニア症の病原種であるとされているL.donovani complexによる皮膚型リーシュマニア症が、スリランカにおいて浸淫していることを示唆した。本年度は、引き続きスリランカ国内のAnuradhapura県、 Kurunegala県、 Matale県においてヒト皮膚型リーシュマニア症の調査を行い、さらにスリランカにおいて媒介昆虫は未だ不明であることから、上記県の他、Hambantota県、Galle県においてサシチョウバエの生息調査を行った。ヒトにおいては渡航暦がなく臨床症状よりリーシュマニア症が強く疑える患者を対象にinformed consentを得た上で聞き取り調査および検体採取を行った。病変は顔、手、足の皮膚露出部に多く、直径5〜20mm程度の水泡状あるいは結節状の丘疹が多く、また丘疹中央部に潰瘍を認める場合もあった。皮膚型リーシュマニア症を疑える11名に対し患部のニードルバイオプシーを行い、得られた生検材料の一部を血液寒天培地にて培養した結果、7名の生検材料よりリーシュマニア原虫を検出した。これら11名中うち1名は治療後に再発した症例であった。サシチョウバエは主にライトトラップを用い採取し、male genitalia、spermathecae、pharynxをkeyに形態学的に同定した結果、フレボトムス属ではPhlebotomus argentipesが216匹、P.stantoniが6匹同定され、スリランカ国内において、媒介昆虫となりうるフレボトムス属の存在を確認した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 環境改変による感染症流行の危機-沙漠緑化と感染症の増加-2005

    • 著者名/発表者名
      松本芳嗣, 三條場千寿
    • 雑誌名

      地球環境 10(1)

      ページ: 59-69

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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