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2005 年度 実績報告書

萎縮性胃炎の危険要因に関する国際疫学研究

研究課題

研究課題/領域番号 16406024
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

渡辺 能行  京都府立医科大学, 医学研究科, 教授 (00191809)

研究分担者 小笹 晃太郎  京都府立医科大学, 医学研究科, 助教授 (20204191)
三木 一正  東邦大学, 医学部, 教授 (70107639)
キーワード萎縮性胃炎 / ペプシノゲン / ヘリコバクタ・ピロリ / 疫学
研究概要

米国ワシントン州シアトル市・タコマ市周辺における日系米国人、韓国・朝鮮系米国人、ベトナム系米国人、中国系米国人及びフィリピン系米国人を対象とした調査を行った。
濾紙法を用いた血液収集と質問調査票の両方が実施できた者は、日系米国人で男98人(年齢:41-87歳)、女98人(年齢:41-88歳)、合計196人(年齢:41-88歳)、韓国・朝鮮系米国人で男78人(年齢:22-85歳)、女129人(年齢:20-49歳)、合計207人(年齢:20-85歳)、ベトナム系米国人で男83人(年齢:17-78歳)、女116人(年齢:18-78歳)、性別不明3人、合計202人(年齢:17-78歳)、中国系米国人で男74人(年齢:16-87歳)、女150人(年齢:22-88歳)、性別不明7人、合計231人(年齢:16-88歳)及びフィリピン系米国人では性・年齢不明者を確認中であり、合計190人であった。
ペプシノゲンIが70ng/ml以下かつペプシノゲンI/ペプシノゲンIIが3.0以下を基準とした萎縮性胃炎の有病率は日系米国人で2.0%、韓国・朝鮮系米国人で5.8%、ベトナム系米国人で6.4%、中国系米国人で5.6%及びフィリピン系米国人で3.0%であった。ヘリコバクタ・ピロリ菌感染率は、日系米国人で11.7%、韓国・朝鮮系米国人で39.6%、ベトナム系米国人で42.6%、中国系米国人で37.2%及びフィリピン系米国人で32.1%であった。
以上のように、米国在住の各少数民族におけるヘリコバクタ・ピロリ感染率の多寡と萎縮性胃炎有病率の多寡は一致する傾向があった。また、それらの率は日系米国人が最も低率であり、フィリピン系米国人、中国系米国人、韓国・朝鮮系米国人、ベトナム系米国人の順に高くなっていた。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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