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2006 年度 実績報告書

フィリピンで多発するメープルシロップ尿症に関する分子疫学調査

研究課題

研究課題/領域番号 16406031
研究機関神戸大学

研究代表者

松尾 雅文  神戸大学, 大学院医学系研究科, 教授 (10157266)

研究分担者 西尾 久英  神戸大学, 大学院医学系研究科, 教授 (80189258)
竹島 泰弘  神戸大学, 大学院医学系研究科, 助教授 (40281141)
小崎 健次郎  慶應義塾大学, 医学部, 助教授 (30234743)
キーワードフィリピン / メープルシロップ尿症 / E2遺伝子 / 新生児
研究概要

フィリピンでメープルシロップ尿症(MSUD)が多発していることを明らかにしてきた。本年度もフィリピンのメトロマニラ地区でMSUDの新生児スクリーニングを引き続き実施した。また、ハイリスク新生児を対象としたスクリーニングをも合わせて実施することにより本年度に新たに10名の患者を発見した。そして、今までに明らかにしたフィリピン特有のE2遺伝子の欠失異常をPCR法に基づいた迅速診断法によりスクリーニングした。その結果、半数以上のアレルでこの特有な遺伝子欠失があることを明らかにした。この様にMSUDの遺伝子診断を迅速にすることが出来た。
一方、MSUD患者の全症例で遺伝子の異常を解明できるまでに至っておらず、全症例での遺伝子診断を確立するためMSUDの発症に関与するすべての遺伝子についてその遺伝子異常を迅速に診断するシステムの開発に着手した。MSUDの原因となるすべての遺伝子のすべてのエクソンについてその異常を迅速簡易に変異スクリーニングする方法の確立をはかった。そして、各エクソンを同時PCR増幅し、それをDHPLCによりスクリーニングするシステムの確立に成功した。さらに、今までに発見した変異がこの方法によりスクリーニングされることを確認した。また、新規発見したMSUD患者で遺伝子変異のスクリーニングを実施し、新たな遺伝子変異の同定に成功した。今後、このシステムを用いてフィリピンにとどまらず東南アジアに広く発生するMSUDの分子疫学的研究への応用が強く期待される。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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