研究課題
基盤研究(B)
ベーチェット病や原田病、サルコイドーシスなどに代表される難治性内眼炎は、世界疫学的にみるとモンゴロイドに多発することが知られている。本研究ではこれら難治性内眼炎の分子遺伝学的研究を行うとともに分子疫学的研究を実施したのでその結果を報告する。ベーチェット病では第6染色体短腕上に位置するHLA-B遺伝子座に加え、他の常染色体1〜22およびX染色体上に合計147個の候補遺伝子が検出された(Pc<0.05)。さらに韓国人のベーチェット患者でも日本人と同様に高いHLA-B51頻度が観察された(P=0.0006)。また、メラノコルチン5レセプターの遺伝子解析では、ベーチェット病は相関を示さないことも明らかにされた。一方、原田病ではHLA-DRB1*0405との強い相関がみられたが(Pc=0.000000079)、チロシナーゼ、チロシナーゼ関連タンパク1、チロシナーゼ関連タンパク2遺伝子との相関は見られなかった。また、インターフェロン-γ遺伝子とは皮膚症状陽性の原田病で有意の相関が見られた(P=0.003)。一方分子疫学的にはベーチェット病が東アジア、ユーラシア、西アジア、地中海沿岸諸国で高頻度に見られたのに対し、欧米やアフリカ中南部では稀であった。従来我々が提唱したいわゆる「シルクロード病」と一致した世界分布を示した。また、HLA-B*510101の分布もこのシルクロード地域では共通していた。これに対し、原田病はむしろ東南アジア、東アジア、そして北米、中南米の原住民に多発しており、いずれもHLA-DRB1*04との強い相関を示していた。外因としてのアデノウイルス感染症を例にとり、その世界分布を調べた所、イギリスではhAdV4型、東南アジアではhAdV8型、そして日本ではhAdV37型が流行の主要血清型であった。これらの血清型は数年ごとにその流行株が異なり、ウイルスDNA変異もしばしば見られた。
すべて 2007 2006 2005 2004
すべて 雑誌論文 (53件) 図書 (3件)
J Clin Microbiol 45・3
ページ: 958-967
J Clin Microbiol 45
Am J Ophthalmol 142・6
ページ: 1064-1066
Molecular Vision 12
ページ: 1601-1605
Am J Ophthalmol 141・4
ページ: 778-779
アレルギーの臨床 26・8
ページ: 16-16
Nano Ophthalmology 32
ページ: 13-15
あたらしい眼科 23・12
ページ: 1529-1533
Am J Ophthalmol 142
Molecular vision 12
Am J 0phthalmol 141
J Ocul Pharmacol Ther 21
ページ: 157-165
Am J Ophthalmol 140・4
ページ: 637-641
Yokohama Med J 56
ページ: 85-90
Neuro Ophthalmol 29・1
ページ: 65-67
Br J Ophthalmol 89・11
ページ: 1407-1409
Am J Ophthalmol 139・6
ページ: 1080-1085
J Clin Microbiol 43・2
ページ: 726-732
眼科臨床医報 99・9
ページ: 45-47
臨眼 59・5
ページ: 705-709
日本医師学会雑誌 134(特別号1)
ページ: 152-153
日本の眼科 76
ページ: 333-336
臨眼 59・7
ページ: 1189-1192
第12回 ヘルペス感染症フォーラム
ページ: 70-73
医学のあゆみ 215・1
ページ: 99-103
臨眼 59・9
ページ: 1609-1612
臨床医薬 21・6
ページ: 637-650
Am J Ophthalmo1 140
Neuro Ophthalmo1 29
Br J Ophthalmo1 89
ページ: 1407-09
Am J Ophthalmo1 139
J Clin Microbio1 43
Ophthalmology 111・8
ページ: 1618
Hum Genet 114・3
ページ: 503-509
Antiviral Res 61・1
ページ: 63-66
Anat Embryol 209・2
ページ: 153-156
Br J Ophthalmol 88・7
ページ: 947-949
J Clin Nicrobiolo 42・8
ページ: 3644-3648
J Clin Microbiol 42・4
ページ: 1577-1584
臨眼 58・5
ページ: 841-843
日本の眼科 75・6
ページ: 689-692
リウマチ科 31・6
ページ: 585-590
小児内科 36・10
ページ: 1663-1667
臨眼 58・8
ページ: 1579
Ophthalmology 111
Hum Genet 114
Antiviral Res 61
Anat Embryo1 209
Br J Ophthalmo1 88
J Clin Nicrobiolo 42
J Clin Microbio1 42