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2005 年度 実績報告書

離散構造の高速な列挙アルゴリズムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 16500005
研究機関群馬大学

研究代表者

中野 眞一  群馬大学, 工学部, 教授 (30227855)

キーワードアルゴリズム / 列挙 / 離散構造 / 数え上げ
研究概要

様々な条件を与えたとき、それらを満足する離散構造のすべてを列挙する高速なアルゴリズムの開発が、本研究の目的である。ここで、すべてとは、重複や抜けを許さないことを意味する。
われわれは、いくつかの平面的な構造について、理論的に最も早いアルゴリズムをすでに開発している。従来のアルゴリズムが離散構造の集合の辞書を作成するのに対し、我々のアルゴリズムは離散構造の集合に全域木を上手に定義し、これに基づき、高速に列挙を行う。このアルゴリズムは、出力1個あたり、わずか定数時間しか必要としない、きわめて高速、かつ、簡単なアルゴリズムとなっている。
本年は、この手法で列挙できる離散構造を、平面構造に限らず、より、一般的な離散構造にまで拡張した。具体的には、直並列グラフや、組み合わせ論の基本的な概念のひとつである集合分割、および、トポロジカルソートを、高速に列挙するアルゴリズムを開発した。
また、平面構造の列挙に関しても、より多様な条件のもとでフロアプランを列挙するアルゴリズムを開発した。
さらに、列挙アルゴリズムの出力は一般に、その個数が膨大であることから、非常に大規模なデータを扱う必要がある。この困難に対処するために、出力を効率的に圧縮し、格納する手法をいくつか開発した。また、圧縮したデータを元のデータに展開することなく、効率的に操作するしくみをいくつか開発した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (6件)

  • [雑誌論文] Constant Time Generation of Set Partitions2005

    • 著者名/発表者名
      Shin-ichiro Kawano, Shin-ichi Nakano
    • 雑誌名

      IEICE TRANS.FUNDAMENTALS Vol.E88-A, no.4

      ページ: 930-934

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [雑誌論文] Generating All Series-parallel Graphs2005

    • 著者名/発表者名
      Shin-ichiro Kawano, Shin-ichi Nakano
    • 雑誌名

      IEICE TRANS.FUNDAMENTALS Vol.E88-A, no.5

      ページ: 1129-1135

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [雑誌論文] 方形描画の数え上げ2005

    • 著者名/発表者名
      吉井訓史, 中野眞一
    • 雑誌名

      電子情報通信学会論文誌A Vol.J88-A, no.8

      ページ: 945-952

  • [雑誌論文] Generating Colored Trees2005

    • 著者名/発表者名
      Shin-ichi Nakano, Takeaki Uno
    • 雑誌名

      Proc.of WG 2005, Lecture Notes in Computer Sciences 3787

      ページ: 249-260

  • [雑誌論文] Constant Time Generation of Linear Extensions2005

    • 著者名/発表者名
      Akimitsu Ono, Shin-ichi Nakano
    • 雑誌名

      Proc.of FCT 2005 Lecture Notes in Computer Sciences 3623

      ページ: 445-453

  • [雑誌論文] Compact Encoding of Plane Triangulations with Efficient Query Support2005

    • 著者名/発表者名
      山中克久, 中野眞一
    • 雑誌名

      情報処理学会アルゴリズム研究会 2005-AL-

      ページ: 101-106

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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