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2004 年度 実績報告書

拡張可能なドメイン専用言語に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16500020
研究機関九州工業大学

研究代表者

鵜林 尚靖  九州工業大学, 情報工学部, 助教授 (80372762)

研究分担者 橋本 正明  九州工業大学, 情報工学研究科, 教授 (20253560)
キーワードモデル駆動開発 / アスペクト指向 / モデルコンパイラ / メタプログラミング / ドメイン
研究概要

本年度は,MDA(Model-Driven Architecture)のモデルコンパイラをアスペクト指向メカニズムに基づいて構築する方式を提案した.MDAは,UML(Unified Modeling Language)による設計モデルを特定のプラットフォームや実装技術に依存しないモデルPIM(Platform Independent Model)と依存するモデルPSM(Platform Specific Model)に分け,PIMからPSMへはモデルコンパイラを用いて自動変換する開発方式である.ソフトウェア開発にMDAを適用することにより,従来のコード中心の開発からモデル主導の開発にパラダイムシフトすることが可能になる.MDAで鍵となるのは,モデルコンパイラをどう実現するかである.現在のMDAツールの多くは対象となるプラットフォームごとにモデルコンパイラを用意している.簡単なカスタマイズを許しているツールもあるが,多くの場合,モデル作成者は予め用意されたモデルコンパイラを利用するだけである.しかしながら,モデル作成者自身がアプリケーションドメインの特性に応じてモデル変換規則を定義したい場合が多々あると考えられる.
本年度は,このような問題を解決するため,拡張可能なモデルコンパイラを構築技法を考案した.また,このための道具として,アスペクトを記述するためのモデリング言語AspectM(Aspect for model transformation)をプロトタイプ実装した.モデル作成者はモデリングの一環としてアスペクトを定義することにより,アプリケーションドメインの特性に合った形にモデルコンパイラの機能を拡張できる.これはモデリングレベルのメタプログラミングと捉えられる.すなわち,モデル変換記述も通常のモデリングも同じ土俵で考えることが可能となる.
本年度の主要な研究実績は,拡張可能なモデルコンパイラがアスペクト指向のメカニズムで構築可能であることを実際に示したことである.拡張可能なドメイン専用言語構築のための基盤となる成果である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (6件)

  • [雑誌論文] アスペクト指向を用いたモデルコンパイラの作成2005

    • 著者名/発表者名
      村上聡, 佐野慎治, 前野雄作, 鵜林尚靖
    • 雑誌名

      情報処理学会九州支部 火の国情報シンポジウム2005 (CD-ROM)

  • [雑誌論文] 組み込みソフトウエアの設計モデリング技術2004

    • 著者名/発表者名
      鵜林尚靖
    • 雑誌名

      情報処理学会誌 7月号

      ページ: 682-689

  • [雑誌論文] アスペクト指向に基づく拡張可能なMDAモデルコンパイラ2004

    • 著者名/発表者名
      鵜林 尚靖
    • 雑誌名

      日本ソフトウェア科学会 第3回SPAワークショップ(AOPミニワークショップ) (Web公開)

  • [雑誌論文] チュートリアル:アスペクト指向ソフトウェア開発2004

    • 著者名/発表者名
      鵜林 尚靖
    • 雑誌名

      情報処理学会 組込みソフトウェアシンポジウム2004(ESS2004)

      ページ: 180-181

  • [雑誌論文] アスペクト指向に基づく拡張可能なMDAモデルコンパイラ2004

    • 著者名/発表者名
      鵜林 尚靖, 佐野 慎治, 前野 雄作, 村上 聡, 片峯 恵一, 橋本 正明他
    • 雑誌名

      情報処理学会 組込みソフトウェアシンポジウム2004(ESS2004)

      ページ: 104-107

  • [雑誌論文] アスペクト指向に基づくMDAモデルコンパイラとその実装2004

    • 著者名/発表者名
      佐野 慎治, 前野 雄作, 村上 聡, 鵜林 尚靖, 片峯 恵一, 橋本 正明
    • 雑誌名

      電子情報通信学会 知能ソフトウェア工学研究会(KBSE) Vol.104, no.431

      ページ: 1-6

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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