• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2004 年度 実績報告書

高い同時配信性能を実現する高性能ストリーミング配信システムの研究

研究課題

研究課題/領域番号 16500024
研究機関東京農工大学

研究代表者

吉澤 康文  国立大学法人東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究部, 教授 (10280992)

研究分担者 品川 高廣  国立大学法人東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究部, 助手 (40361745)
キーワードオペレーティングシステム / ストリーミング配信 / ディスクスケジューリング / メモリ管理 / 負荷分散
研究概要

本研究では,高い同時配信性能を実現するストリーミング配信システムの開発をおこなっている.サーバ単体での配信性能を向上させる試みとして,(1)ディスクI/0を削減するキャッシュ管理機構の開発,(2)ネットワークのプロトコル処理部分における無駄なコピーを削減するゼロコピーI/O機構の開発,(3)MPEGの特性に基づき,映像品質への影響が大きいパケットを優先的に送信する重み付けピクチャ配信機構の開発,などをおこなっている.また,スケーラビリティの向上を目的として複数のサーバを用いて配信性能を向上させる試みとしては,(4)サーバ間で同じデータを重複してキャッシュしないことでキャッシュの利用効率を向上させるサーバ間排他的キャッシング機構の開発などをおこなっている.
(1)のキャッシュ管理機構については,Linux上での開発が進行中であり,システムコールをフックすることで既存のサーバやカーネルを改変することなく独自のキャッシュ管理を導入する機構の実装をおこなっている.基礎的な実験では,提案手法が有効に機能することを確認済みである.(2)のゼロコピーI/O機構は,Linuxカーネルを分析して実装手法を検討している段階である.(3)の重み付けピクチャ配信機構では,ピクチャを意図的に欠落させる実験の結果,Iピクチャは映像に対する影響が極めて大きく,Bピクチャは欠落しても多少コマ落ちする程度であることが判明している.現在Iピクチャを優先的に送信する機構を開発中である.(4)の排他的キャッシング機構では,呼び実験をおこなって,キャッシュの重複を排除して特定のサーバに同じデータを集中配信させることにより配信性能が向上することを確認している.現在排他的キャッシュを実現するサーバ間負荷分散機構を開発中である.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] ストリーミングメディアの参照特性に基づく入出力削減方式2004

    • 著者名/発表者名
      高野了成
    • 雑誌名

      情報処理学会論文誌 Vol.45 No.4

      ページ: 12

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi