研究課題
本年度はπ計算によるWebアプリケーションの意味記述の可能性について以下の項目について基本的な研究を行った。・動作モデルであるWebオートマトンの合成手法・π計算における時間の概念の導入と代数的性質・非同期π計算の線形型に対する調査Webアプリケーションはさまざまな言語によって記述されたプログラムやスクリプトが、相互作用を及ぼしながら実行される。π計算によるモデル化では、この実行は非同期π計算の並行実行として単純にモデル化できる。さらに、入力と出力の対応から型理論によって、実用的な振舞いの等価性を定義できることが期待できる。Webオートマトンによるモデル化は、制約プログラミングの枠組みを用いているため、制約に対するπ計算の解釈を与えることで、両方のモデルの関係についてさらに研究を行う。また、時間についての振る舞いについては、限定的な性質しか得られていないため、さらに型による制約を加えてより広いクラスの代数的性質を導き、Webアプリケーションへの応用を検討する。来年度は、webアプリケーションを非同期π計算でモデル化する系統的な手法を確立し、非同期π計算を用いた振る舞い解析技法をwebアプリケーションの信頼性向上に応用する手法について研究を進める。並行して、π計算に基づく計算機言語による開発環境の構築を進める。
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コンピュータソフトウェア (採録決定・印刷中)
Journal of Logic and Algebraic Programming 60-61
ページ: 401-460
情報処理学会論文誌 45巻4号
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情報処理学会論文誌 45巻10号
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Proceedings of 6^<th> AMAST Workshop on Real-Time Systems, Technical Report University of Leicester 2004/28
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