研究課題
基盤研究(C)
本研究では、Webアプリケーションが環境との相互作用に基づいて実行されることに注目して、実行の最初の入力と結果としての出力を基本とする従来のソフトウェアとは異なる特徴づけを行った。基本的な振舞いモデルとして、状態遷移が外部からの通信要求と要求の際に与えられるフォームの入力値によって決定するWebオートマトンを提案した。ここでは、入力値を振舞いの状態遷移に対する制約式の形で表し、有限的に表現することによって効率的な検証を可能とした。与えられる値は無限に存在することに対して、制約から決まる有限の分割によって振舞いを表す。次にWebアプリケーションの各ページの基本として、GUIに代表される相互作用インタフェースを通信プロセスによってモデル化し、直接的な実装をプログラミング言語Nepiによって与えた。Nepiが基本とするπ計算は、コールバック関数のような高階の概念を名前渡しによって通信として表現できる。Nepiによる実装によって意味論に直接的に立脚した見通しのよいGUIの実装および検証モデルが構築可能であることを示した。さらに、関数型言語で活発に研究されている型理論を相互作用を含めた処理系で統一的に扱うために、Haskell言語のMonadを用いたPiMonadを実装した。ここでは非同期局所π計算をもとに、Haskellの型クラスの機能を用いて単純な形で通信メカニズムを実装した。この他、ソフトウェアの品質保証の枠組みをWebアプリケーションに適用するための拡張についても研究を実施した。実施期間には、信頼性向上のための個々の要素技術について研究を実施した。今後は、これらを統一的にWebアプリケーションに統合していく技術の開発が望まれる。
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