研究概要 |
この数年,研究代表者の研究グループは多元情報信号のブラインド分離と復元の技術に関する調査と研究を行ってきたが,最近の移動通信技術の進展によって,実時間処理できるブラインド信号分離技術が要求されてきた.これらの要求を考慮して,研究代表者の研究グループは新しいブラインド信号分離技術を開発してきた,さらに,最近,ノイズ環境でも良好に動作するブラインド信号分離技術が要求されるようになった.これら事を考慮して,研究代表者の研究グループは新しいブラインド信号分離技術として,ロバスト超指数法を開発してきた.その最初の成果を「信号処理」に関する学会誌(IEEE Trans. on Signal Processing)に論文として公表し,その第二の成果を「回路とシステム」に関する学会誌(IEEE Trans. on Circuits and Systems)に論文として公表すると共に2005年5月に神戸で開催された「回路とシステム」に関する国際会議(ISCAS 2005)で公表した.さらに,新しい適応超指数法を開発できたので,同国際会議(ISCAS 2005)で公表した.さらに,ロバスト超指数法に別の視点から新しい成果を得たので,2005年12月にギリシャのアテネで開催された「信号処理と情報技術」に関する国際会議(ISSPIT 2005)で公表した. 上記のロバスト超指数法との関連で,新しいブラインド信号分離技術として,参照信号を併用した固有ベクトル法を開発したので,2006年5月にギリシャのコス島で開催される「回路とシステム」に関する国際会議(ISCAS 2006)で公表予定である.さらに深化した適応超指数法も開発できたので,同国際会議(ISCAS 2006)で公表予定である.また,参照信号を併用した固有ベクトル法の周波数接近法も開発したので,その成果を2006年3月米国チャルストンで開催された「ICAとBSS」に関する国際会議(ICA 2006)で公表した 上記の諸成果を海外共同研究者Liu教授(米国ノートルダム大学電気工学科教授)にも電子メールで報告し,好意的な論評を得た.
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