研究課題/領域番号 |
16500037
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研究機関 | 岩手県立大学 |
研究代表者 |
高田 豊雄 岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 教授 (50216652)
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研究分担者 |
BISTA B.B. 岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 助教授 (10305287)
甲本 卓也 岡山大学, 工学部, 講師 (00336918)
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キーワード | 脆弱性 / セキュリティスキャナ / ユーザビリティ / ネットワークセキュリティ |
研究概要 |
ネットワーク常時接続環境はますます身近なものとなってきており、特に中小規模の事業所等では必ずしもセキュリティに詳しいとはいえない担当者がネットワーク等を管理しているという実態がある。そのため、OS製造元や第三者機関によるセキュリティ脆弱性修正方法や警告等の広報にもかかわらず、各種ワームの流行や不正侵入事件等が後を絶たない大きな原因となっている。本研究ではそれらの解決を目的とし可搬性と可用性に優れた分散型セキュリティ診断ツールの開発を行った。本研究で開発を行ったセキュリティ診断ツールは以下の(1)、(2)、(3)の特徴をもつ。(1)ウェブベースにすることにより、多くの環境で利用可能なウェブブラウザをユーザインターフェースの一部に用いることができ、ブラウザプラグインソフトの利用と合わせて可用性の向上を図り、(2)ウェブベースの欠点であるネットワーク負荷の影響が大きくなることや診断時間を要することに配慮して、スキャナを分散配置することにより、それらの影響を軽減した診断システムを構築し、合理的な時間内で診断可能とする。(3)途中経過表示や診断結果の図的表示などの診断ツール利用者に与える認知的・生理的負荷に配慮したユーザビリティ設計とすること。 実装は開発言語にPerl、図的表示を含むインターフェース部にFlashを用いて行われた。
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