研究課題
○エンドユーザへの柔軟な情報提示メカニズムの提案エンドユーザに対して、テーラーメイドなヘルプ情報を提供するメカニズムを開発するため、ユーザの着目する視点に応じて情報の詳細度を変化するメカニズムの提案および開発を行った[Watanabe et al.2006]。開発したメカニズムには重要文抽出に基づくテキスト要約技術を採用しており、要約対象となるテキストデータが存在する場合は、ユーザの着目する視点に合わせて、そのテキスト文中から重要文を抽出し、ユーザが興味あると考えられる情報を提示する。○アプリケーションソフトウェアの言葉による操作昨年度に構築した、ユーザの要求に対してアプリケーションソフトウェアを操作するプロトタイプシステムの機能を拡張した。プロトタイプシステムを操作する際に、ユーザの発話による要求をアプリケーションソフトウェア使用のユースケースに結び付ける。その際、ユーザの発話表現からどのアプリケーションソフトウェアを起動し、どのコマンドを操作するかを決定するために、アプリケーションソフトウェアのユースケースに基づいた、言語表現とアプリケーションソフトウェアのコマンドを結びつける辞書(「ユースケース関連辞書」と呼ぶ)を作成している。ユースケース関連辞書は、ユーザの発話表現の中に現れるアプリケーションソフトウェアに関連するキーワードに対して、得点を与え、その総合点が高い特定のアプリケーションソフトウェアおよび操作コマンドを特定する。それぞれの語が持つ得点は、特定のアプリケーションソフトウェアを使用する際に頻出する語の頻度情報を基にしている。頻度情報は、アプリケーションソフトウェアのマニュアルを分析することから得ている。これにより、それぞれの語に対する基本となる得点を設定することができ、ユーザの発話に対して適切なアプリケーションソフトウェアのコマンドを選択できる可能性が広がった[Onishi et al.2006a][Onishi et al.2006b][Iwashita et al.2006]。○開発したシステムを利用した被験者実験柔軟な情報提示メカニズムの性能を評価するために20代女性10人を対象にし、システムが出力した結果と人間が出力した結果の比較を行った。実験結果として、人間の出力とほぼ変わらぬ精度でシステムは情報提示を行えていることが判明した[Watanabe et al.2006]。
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すべて 雑誌論文 (5件)
Joint 3rd International Conference on Soft Computing and Intelligent Systems and 7th International Symposium on advanced Intelligent Systems (SCIS&ISIS2006)
ページ: TH-F2-4
ページ: SA-E2-5
ページ: TH-F2-3
The 2nd International Symposium on Computational Intelligence and Industrial Applications (ISCIIA 2006)
ページ: TA-IA-1
ページ: TMIA-3