研究課題
本研究において本年度は次の2点に関し試行研究を行った。1.これまでのサイバー囲炉裏に用いたモニターはタッチパネル付きの大型プラズマディスプレイであったが、今年度は、上方からのプロジェクト方式の水平パネル型の同時制御が4点可能なテーブル(三菱製DiamondTuchTable)を用いた。この新しいサイバー囲炉裏を用いて、グループによる発想支援システムを開発し試行研究を行った。曼荼羅型のテンプレートを複数用意し、個人によるアイデア発散フェイズとグループによるアイデア収束フェイズを統合し、課題を与え、予備的被験者実験を行い評価を行った。このシステムは今後囲炉裏型ディスプレイによる遠隔コラボレーションという遠隔創発場の形成と評価の研究に用いていきたい。2.さらに囲炉裏型のディスプレイを遠隔コラボレーションに用いるために、オープンソースのテレビ会議システムであるAccessGridを導入し、サーバーを立ち上げ、地図型アプリの共有環境を構築し、使用実験により評価を行った。AccessGridは多地点の遠隔会議が容易にできるシステムとして構想され開発されているので、国際的なコラボレーションに適している。今後、時差のないシドニー大学の研究グループと共同研究を行いたい。本年度は、今後囲炉裏メタファーを発展させるために、DiamondTuchTableとAccessGridを統合したシステムを開発し、「囲炉裏メタファー」に基づく遠隔創発場の形成と評価の研究を進める準備が終了したと位置づけることが出来る。
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J.of Knowledge Management vol.10,no.6(印刷中)
Proc.of Asia-Pacific Symposium on Information Visualization 2006, Feb.1-3, Tokyo
ページ: 89-92
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Proc.of World Congress of the International Federation for Systems Research 2005, Nov.14-17, Kobe
ページ: 95-100
Proc of The Sino-Japan Workshop on Meta-synthesis and Creativity Support System, July 11-13, Beijing
ページ: 12-13