研究課題
マルチメディアを対象としたコンテンツの意味解析・理解を深めるべく、従来行われてきた表層的かつ部分的な意味抽出にとどまらず、より踏み込んだ意味解釈の実現を目指すための研究を展開している。昨年度までに、物語文章に含まれる意味レベルの解析、段落および主人公・キーアイテムの自動抽出、および絵生成に向けた機能分析に取り組んだ。研究課題の最終年度にあたる今年度は、これまでの成果の上に立ち、以下の項目について具体的に研究を行った。1.意味伝達を増強するカメラフレーミングに関する研究物語で表現しようとする世界(場面)を効果的に人間に伝達するべく、昨年度までの成果に基づいて選び出した登場人物・キーアイテムに対して、カメラフレーミングを自動的に決定する方策を実装した。フレーミングと人間の物語理解との関係についての検討結果を踏まえ、物語作者の意図を効果的に伝達することができるような規則を抽出しシステム記述を行った。2.メディア理解及び活用に関する基礎的研究メディアが持っている、あるいは持つべき機能・特性について、コンピュータと人間の対話フレームワークの視点を中心に、包括的に分析した。絵本というコンテキストの中でのメディアの役割を整理し、新たな研究領域の開拓のきっかけ作りを行った。3.統合システムの実現本研究プロジェクトで開発したサブシステムを統合し、ひとつのまとまったシステムを構築した。入力する物語テキストから一連の絵を生成することができるようになり、当初の目標を達成することができた。
すべて 2007 2006
すべて 雑誌論文 (6件)
人工知能学会言語・音声理解と対話処理研究会資料 49-10
ページ: 51-56
International Journal of Computational Science and Engineering (印刷中)
Proc, ACM International Working Conference on Advanced Visual Interfaces
ページ: 108-11
Proc., IEEE International Symposium on Multimedia
ページ: 185-192
ページ: 773
情報処理学会ヒューマンインタフェース研究会資料 120-8
ページ: 53-60