研究課題
本年度は、これまでの研究成果を総括し、種々の通信路に対する提案方式の有効なパラメータ設定法を検討し、画質、遅延、実現の複雑さの観点から提案法を評価することを研究の目的とする。また同時に、提案法の効果的に実行するための、画質推定法の研究を行うことを目的とした。主な成果は、次の通りである。1.通信路誤りに対する画質推定法の研究JPEG2000符号化画像を対象にして、インターネット通信時のパケットロスによる画質劣化を客観的に推定方法を研究し、国際会議論文として発表した。この方法は、特にビデオ映像に対して有効な方法であり、この方法により実時間処理において種々の誤り対策法の選択基準を与える。2.通信路誤りの隠蔽法の研究JPEG200符号化画像を対象にして、インターネット通信時のパケットロスにより劣化した画像を、視覚的に良好になるように修復する方法を研究した。タイリングという符号構造の特徴を利用して、少ない計算量で良好な隠蔽結果を得ることができた。3.調査研究・研究のまとめ3年間の研究成果をまとめるにあたり、国内外の関連する先行研究及び今後の動向を調査した。また、提案法使用における種々のパラメータ設計について考察を行った。これらの研究成果を踏まえ、3年間の研究総括を成果報告書としてまとめあげている。
すべて 2007 2006
すべて 雑誌論文 (6件)
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