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2004 年度 実績報告書

奥行き融合と両眼視差融合による新しい立体知覚とその3次元表示への応用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16500072
研究機関神奈川工科大学

研究代表者

上平 員丈  神奈川工科大学, 工学部, 教授 (50339892)

キーワード立体画像 / 3次元画像 / ディスプレイ / 両眼視差 / パララックスバリア
研究概要

本研究は、疲労のない自然な立体視ができるVR用映像端末の実現を目指し、人間の視覚系に各々片目に独立に重畳パタンを提示した場合の立体知覚について研究を行うものであり、16年度は初年度として、実験システムの構築や、計画段階で仮定した本研究における基本的事項を確認した。
1.実験光学系構築:各々片目に独立に重畳パタンを提示できる光学系として、2枚のパララックスバリア方式の眼鏡なし立体ディスプレイとハーフミラー(20cm x 20cm)を使用した実験システムを構築し、最適観察条件等を明らかにした。
2.評価画像生成システムの構築:上記1の光学系に立体画像としての評価画像を表示するための評価画像生成プログラムを作成した。
3.基本事項の評価・確認:以上の実験システムと評価画像生成システムを用いて、主観評価により以下の基本事項を評価・確認した。
(1)各々片目に独立に重畳パタンを提示した場合でも奥行き融合が生じることを確認した。ただし、奥行き位置の知覚は両眼の協調作業によることがわかった。以上の結果より、本研究の光学系では、両眼融合と奥行き融合を同時に生じるという知見を得た。
(2)両眼融合と奥行き融合を同時に生じる状況において、視覚系が知覚する3次元像の奥行き位置については、各々の立体ディスプレイが与える視差によって、奥行きの範囲が決まり、そして、その範囲内において、奥行き融合による奥行き位置が決まることを明らかにした。
すなわち、奥行き位置は、両眼視差と奥行き融合の双方に依存することを明らかにした。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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