研究課題
本研究では、「信頼できるユーザ間での情報共有を容易とし、企業内や親しいグループ間などの特定コミュニティ、あるいはそのようなコミュニティ間での情報共有を促進することによって、個人では探すことのできなかった情報を、他の人の知識を利用して探すことを可能とするP2P型の情報検索システムを実用化する上で、必要となる予備的・基礎的実験結果を得る」ことを目的とする。本年度の目標は、実ユーザ間での実証実験と総合評価にある。そのため、特に以下の項目について研究を行った。1.実ユーザでの利用実験に向けたユーザインタフェースの開発(峯)アクティブブラウジングと呼ぶ、ユーザのアクセス履歴と、現在閲覧している情報をもとにして、ブラウジングのための推薦情報を動的に変えるユーザインタフェースを開発した。現在閲覧しているページの内容や、これまで閲覧してきた内容(文脈)に依存して、推薦されるべきページと、文脈に非依存で推薦されるべきページとを分類し、個別に推薦を行うことができるようにした。この推薦を行うために、目的のページと、途中通過で利用されるページとを区別できるようにした。アクティブブラウジングの実装には、マルチエージェントシステムKodamaを利用し、複数システム間での接続テストを行うとともに、協調フィルタリング手法を利用した推薦方式と、本研究で開発したP2P型情報検索手法(ACP2P法)に基づく推薦方式について検討し、設計した。2.実ユーザ間での利用実験(峯,雨宮)5人の被験者に対して、利用実験を行い、アクティブブラウジングシステムを利用することで、通常行われているブラウジング労力が削減されることを確認した。このほか、ACP2P法について、種々の条件の下で、性能評価実験を行った。
すべて 2007 2006
すべて 雑誌論文 (6件)
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