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2004 年度 実績報告書

マルチカメラの相互投影に基づく3次元環境認識

研究課題

研究課題/領域番号 16500109
研究機関名古屋工業大学

研究代表者

佐藤 淳  名古屋工業大学, 工学研究科, 教授 (20303688)

研究分担者 天野 敏之  名古屋工業大学, 工学研究科, 助手 (60324472)
キーワード相互投影 / マルチフォーカルテンソル / カメラキャリブレーション / 任意視点映像 / 協調的視覚誘導
研究概要

本研究では、多数存在するカメラ同士が相互に投影し合う相互投影に関する画像幾何を詳しく解析し、このような相互投影情報を積極的に用いることにより、従来では難しかった大量のカメラを精度良く校正する方法や、安定な3次元情報の取得、さらにはこれを応用した安定な仮想映像の生成やロボットの協調的視覚誘導の実現を目指している。
平成16年度は、5台以上の大量のカメラ間の関係をbifocal tensorを複数用いて表現する方法とtrifocal tensorを複数用いて表現する方法を解析し、カメラの相互投影情報を用いた大量カメラの安定な校正法を開発した。この結果、相互投影が存在する状況下においては、5台以上の大量カメラを校正するためには、最低4点の対応点が存在すれば良いことが明らかになった。
さらに、相互投影に基づく複数カメラの校正理論を基に、大量カメラを用いて任意視点映像を生成する方法を研究した。この結果、複数の固定カメラにより撮影した動きのあるシーンを、カメラの相互投影情報を用いてユーザカメラに幾何学的に正しく合成する方法を開発し、任意視点における仮想映像を従来法より安定に生成することが可能となった。また任意視点映像を生成するためには一般にシーン中の特徴点の対応を複数得る必要があるが、提案した方法では、従来より少ない対応点から任意視点映像が生成できることを示した。
一方で、提案した相互投影による複数カメラ校正法をロボットの視覚誘導に応用する研究も合わせて行った。この結果、複数のカメラ付き移動ロボットが互いのカメラに投影し合っている状況下において、これらのロボットが作るフォーメーションを常に保存するような協調的視覚誘導が、カメラの相互投影情報を用いることにより安定に実現可能であることが明らかになった。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (5件)

  • [雑誌論文] マルチカメラの相互投影を用いたロボット協調動作の実現2004

    • 著者名/発表者名
      高崎 啓典, 佐藤 淳
    • 雑誌名

      画像の認識・理解シンポジウム講演論文集 1

      ページ: 434-439

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] カメラの相互投影による複合現実感の実現2004

    • 著者名/発表者名
      加藤 公一, 佐藤 淳
    • 雑誌名

      画像の認識・理解シンポジウム講演論文集 2

      ページ: 115-120

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 未校正マルチカメラの相互投影を用いた弱校正と物体形状の復元2004

    • 著者名/発表者名
      杉村 良彦, 佐藤 淳
    • 雑誌名

      情報処理学会論文誌(コンピュータビジョンとイメージメディア) 45・SIG13

      ページ: 74-82

  • [雑誌論文] Camera Calibration and Reconstruction from the Chain Connection of Mutual Camera Projections2004

    • 著者名/発表者名
      Y.Sugimura, J.Sato
    • 雑誌名

      Proc.International Conference on Pattern Recognition 1

      ページ: 100-103

  • [雑誌論文] 複数ユーザカメラの相互投影を用いた3次元復元と複合現実空間の共有2004

    • 著者名/発表者名
      河合潤也, 佐藤 淳
    • 雑誌名

      画像センシングシンポジウム講演論文集

      ページ: 235-240

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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